亀戸天神社
JR亀戸駅から北西へ約900m、横十間川の東側に鎮座し、菅原道真を祀る。1646(正保3)年、大宰府の神職菅原大鳥居信祐(道真の末裔)が神木飛梅の枝で道真の像を刻んで亀戸の小祠に祀り、江戸幕府4代将軍徳川家綱が明暦の大火の復興と加護を祈願して社地を寄進、1662(寛文2)年太宰府に模して社殿・楼門・心字池・太鼓橋などを造営したのに始まる。朱塗り、八棟(やつむね)造の現社殿は1961(昭和36)年、本殿は1979(昭和54)年の再建である。
学問の神様として古くから信仰を集め、うそ替え神事(1月24・25日)*で知られている。境内の藤棚も有名で4月中~下旬には藤まつりも開かれる。また、8月末には例大祭が毎年行われるが、4年に1度は大祭となり、鳳輦渡御や25基の神輿宮入などが行われる。
学問の神様として古くから信仰を集め、うそ替え神事(1月24・25日)*で知られている。境内の藤棚も有名で4月中~下旬には藤まつりも開かれる。また、8月末には例大祭が毎年行われるが、4年に1度は大祭となり、鳳輦渡御や25基の神輿宮入などが行われる。

みどころ
江戸後期の「江戸名所図会」では、亀戸天神社の例大祭について見開き2ページに渡り挿絵を掲載し、「毎歳八月二十四日、北松代町の御旅所へ神幸ありて、行粧厳重(ぎょうしょうげんじゅう)なり。産子(うぶこ)の町も練物を出し、都鄙の貴賤群集して、この辺の一盛事なり。」と記され、当時の同社がいかに江戸の町で崇敬を受けていたかがわかる。また、広重の錦絵「名所江戸百景」の「亀戸天神の境内」には池と太鼓橋に藤の花が描かれているが、今もこの風情、景観を楽しむことができる。藤以外にも梅、菊など四季折々の花を境内で愛でることができる。
門前には1805(文化2)年創業のくず餅の店「船橋屋」があり、当時から黒蜜きな粉をかけた餅を参詣者に商っていた。喫茶ルームもあるので、参拝帰りにぜひ立ち寄りたいところ。
門前には1805(文化2)年創業のくず餅の店「船橋屋」があり、当時から黒蜜きな粉をかけた餅を参詣者に商っていた。喫茶ルームもあるので、参拝帰りにぜひ立ち寄りたいところ。

補足情報
*うそ替え神事:「いままでのあしきもうそとなり、吉に鳥かへんとのこころにて、うそかえといふ」と伝えられ、1820(文政3)年から行われてきた。鷽(うそ)の木彫り人形を「嘘」として授かり、古いものを納め、新たな幸運と開運を祈願する。
関連リンク | 亀戸天神社(WEBサイト) |
---|---|
参考文献 |
亀戸天神社(WEBサイト) 「江戸名所図会 7巻 18」天保5~7年 49~55/84 国立国会図書館デジタルコレクション 「名所江戸百景 亀戸天神境内」広重 安政3年 国立国会図書館デジタルコレクション 船橋屋(WEBサイト) |
2025年06月現在
※交通アクセスや料金等に関する情報は、関連リンクをご覧ください。