御蔵島周辺に生息するイルカ
御蔵島は東京から南へ約200km、三宅島の南18kmに位置し、東京・竹芝客船ターミナルから夜発の大型船で7時間25分の場所にある。面積27.5km2、周囲約16km、島の中央部に標高851メートルの御山(おやま)を擁するお椀を逆さにしたような円形の島である。この島の沿岸海域には百数十頭のミナミハンドウイルカ*が通年にわたり生息している。古くから島民にはイルカの生息は知られていたが、観光対象としては1990年頃に三宅島から御蔵島を訪れたダイバーらによって注目されたのが最初で、1993年より御蔵島でも商業的なイルカウォッチングが始まったといわれている。
御蔵島周辺に生息するイルカについては、1994年から個体識別による調査・研究に取り組んでいる。その後も東京都をはじめ、御蔵島観光協会やイルカウォッチングツアーを手がける事業者らが協力して、イルカの状態を継続的に把握するモニタリング調査を行っている。また、無秩序なイルカウォッチングによるイルカへの悪影響を守り、自然環境の保全と、観光振興の両立を図るために、こうした調査・研究から得た科学的な知見も活かしてイルカウォッチングのルール*が定められている。
御蔵島周辺に生息するイルカについては、1994年から個体識別による調査・研究に取り組んでいる。その後も東京都をはじめ、御蔵島観光協会やイルカウォッチングツアーを手がける事業者らが協力して、イルカの状態を継続的に把握するモニタリング調査を行っている。また、無秩序なイルカウォッチングによるイルカへの悪影響を守り、自然環境の保全と、観光振興の両立を図るために、こうした調査・研究から得た科学的な知見も活かしてイルカウォッチングのルール*が定められている。

みどころ
御蔵島では野生のミナミハンドウイルカと泳ぐことができる。島内にはイルカウォッチング船からイルカを観察したり、イルカと泳ぐツアーを手がける事業者が複数あり、船上または海に潜ってイルカをみるためにはこうしたツアーに参加することが必要になる。イルカウォッチング船の乗船時間は2時間程度で、泳がずに船上からのウォッチングも可能である。御蔵島では、いつまでもイルカと人間が良い関係を保っていくためのルールが定められているので、予めその内容を理解した上でツアーを楽しむことが望まれる。
隣の三宅島から漁船で訪れるドルフィンウォッチングツアーもあるが、御蔵島の雰囲気と自然環境もあわせて感じるためにも宿泊滞在してツアーに参加することをすすめる。ただし、宿泊施設の事前予約は必須であり、東海汽船の定期便も海況によっては着岸できないこともあるので、情報収集は欠かさず行いたい。
隣の三宅島から漁船で訪れるドルフィンウォッチングツアーもあるが、御蔵島の雰囲気と自然環境もあわせて感じるためにも宿泊滞在してツアーに参加することをすすめる。ただし、宿泊施設の事前予約は必須であり、東海汽船の定期便も海況によっては着岸できないこともあるので、情報収集は欠かさず行いたい。

補足情報
*ミナミハンドウイルカ:体長は2mから3mと、水族館でよく飼育されているハンドウイルカよりもやや小柄で、くちばしが細長く、成熟すると腹部に斑点の模様が現れる。温暖な海の沿岸域に生息し、日本列島では、小笠原諸島や伊豆諸島、七尾湾、若狭湾、天草諸島、鹿児島湾、南西諸島などで観察されている。
*イルカウォッチングのルール:2004年1月に東京都と御蔵島村との間で締結された「自然環境保全促進地域の適正な利用に関する協定書」に則り、都認定ガイド資格保持者の同行義務、利用期間と利用時間の制限、1日あたりの隻数、1隻あたりの客数に上限が設けられている。
*イルカウォッチングのルール:2004年1月に東京都と御蔵島村との間で締結された「自然環境保全促進地域の適正な利用に関する協定書」に則り、都認定ガイド資格保持者の同行義務、利用期間と利用時間の制限、1日あたりの隻数、1隻あたりの客数に上限が設けられている。
関連リンク | 一般社団法人御蔵島観光協会(WEBサイト) |
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参考文献 |
一般社団法人御蔵島観光協会(WEBサイト) 「御蔵島のイルカウォッチングとエコツーリズム」小木万布(2018)Ebucheb Vol.68 |
2025年06月現在
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