秩父夜祭ちちぶよまつり

京都祇園祭、飛騨祇園祭(岐阜県)と並ぶ日本三大曳山祭の一つで、毎年12月3日を中心に行われている。国の重要有形民俗文化財に指定される高さ平均約6.5m2、重さ15tもある重厚な6台の山車(屋台4基、笠鉾2基)が秩父神社中心に曳き廻され、とりわけ本番の3日は秩父盆地の街並みをこだまする屋台ばやしの太鼓の音が祭りを一層盛り上げる。
 祭りの起源は度重なる火災で記録を焼失し詳らかでないが、江戸時代に隆盛したといわれる。もと霜月大祭と呼ばれ11月1~6日まで行われ、同時に絹大市が立ち、全国から商人が集まった。絹生産者にとってこの日は収穫御礼と豊穣祈願をする大切な日だったのである。
 秩父神社の隣りにある秩父まつり会館では、屋台・笠鉾など常時展示されている。
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みどころ

12月3日の午前9時ごろ、各町を出発した山車は秩父神社に集結し、その後、市内を奉曳される。正午から午後3時ごろまで屋台を持つ当番の町では国の重要無形民俗文化財に指定されている屋台芝居が上演される。
 夕暮れ、山車は秩父神社に勢揃いし、午後8時には御旅所に向かう。山車には無数の提灯がともされ、太鼓・お囃子が鳴り響く中、花火も打ち上げられ、祭りは最高潮を迎える。その迫力には圧倒される。見応えのある祭りである。(溝尾 良隆)
関連リンク ぶらっとちちぶ(一般社団法人秩父観光協会)(WEBサイト)
参考文献 ぶらっとちちぶ(一般社団法人秩父観光協会)(WEBサイト)

2020年04月現在

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