沖縄県は、日本列島の南西端に位置し、アジア大陸の東縁を九州の南から台湾の東部に位置する与那国島まで、弓状にカーブを描いて伸びる1,200kmに及ぶ南西諸島のほぼ南半分を占めている。面積は約2,281km2、11市11町19村で構成され、県庁所在地は那覇市。  
 亜熱帯・海洋性気候にあり、一年を通じて温暖で、サンゴ礁の発達した海、イリオモテヤマネコやノグチゲラ等貴重な野生動植物が生息・生育するなど、優れた自然環境に恵まれている。沖縄は古来、アジア各国との交易が盛んで、そのため、国際色豊かな文化が育まれてきた。独立した国家・琉球王国として栄えながらも、時代の潮流によって激動の歴史を刻んできた。
 沖縄の「青い海、青い空」などの美しい自然、「琉球王朝」や「空手」などの独特な歴史・文化は、沖縄の大きな魅力となっている。

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東崎(与那国島)の写真

写真提供:垂見健吾

東崎(与那国島) ( 沖縄県 与那国町 )

東西に長い与那国島の、東端に位置する岬。一面に広がる緑の草原に白い灯台が映え、断崖の下は波しぶきをあげる太平洋と東シナ海という雄大な景色。与那国町指定の天然記念物ヨナグニウマや、牛がのんびり草を食む姿も見られる。付近には、かつて船の行き来を見張り、発見すると狼煙を上げたという船見番所の跡が残っている。

西崎(与那国島)の写真

写真提供:垂見健吾

西崎(与那国島) ( 沖縄県 与那国町 )

与那国島の西部、久部良漁港の西にある岬。展望台と灯台、日本国最西端之地記念碑がある。天候によっては西方沖約110kmに台湾の島影を望むことができる。また、東側を見れば久部良の集落、漁港、与那国島全体を見渡すことができる。  展望台に至る道は整備されており、駐車場、トイレもある。与那国町観光協会で日本最西端の証を発行してい...

与那国の与那国馬(与那国島)の写真

与那国の与那国馬(与那国島) ( 沖縄県 与那国町 )

那覇から650km離れた日本最西端の与那国島。この島の在来馬が与那国馬。日本に残る在来馬8種のうちのひとつで、沖縄にはほかに宮古島に宮古馬という在来種がいる。  与那国馬の体高はおよそ110~120cm、体重は約200kgと小さく、全身が茶色、改良種には出ないといわれる、鰻線(まんせん)という背骨に沿ってたてがみから尻尾までをつなぐ濃...

与那原大綱曳の写真

写真提供:与那原町

与那原大綱曳 ( 沖縄県 与那原町 )

1500年代の尚永王の時代に豊作祈願の神事として始まったとされる与那原大綱曳は、旧暦6月26日(現在は旧暦6月26日以降の日曜日)に行われる。東西の綱の結合によって稲の実りを予祝し、勝敗によって豊作、凶作を占う。那覇大綱挽、糸満大綱引と並ぶ沖縄の三大綱引きの一つだが、綱の上に歴史上の人物(支度という)を乗せるところから、綱が...

名護のひんぷんガジュマルの写真

名護のひんぷんガジュマル ( 沖縄県 名護市 )

国道58号から名護城公園方面へ300mほど入った、名護市道路の中央にそびえる推定樹齢300年以上のガジュマルの木。国指定天然記念物。  名護市を象徴する名木。このガジュマルの隣に立つ石碑「三府龍脉碑」の形がヒンプン(屋敷の前庭と母屋の間に立てるついたて)のように見えることから、地元では「ヒンプンシー(ひんぷん石)」とも呼ばれ...

熱帯ドリームセンターの写真

写真提供:国営沖縄記念公園(海洋博公園):熱帯ドリームセンター

熱帯ドリームセンター ( 沖縄県 本部町 )

本部半島の先端に広大な敷地を構える国営沖縄記念公園・海洋博公園内にある植物園。水生・湿地植物を栽培するビクトリア温室、熱帯果樹を中心とした果樹温室をはじめ、温室や展示室がガーデンを挟んで連なる構造。世界最大の果実パラミツをはじめとするトロピカルフルーツやカカオ、バオバブの木など、さまざまな熱帯・亜熱帯植物が迎えてく...

沖縄美ら海水族館の写真

写真提供:国営沖縄記念公園(海洋博公園):沖縄美ら海水族館

沖縄美ら海水族館 ( 沖縄県 本部町 )

「沖縄美ら海水族館」は、本部半島の先端、伊江島を望む広大な敷地に広がる国営沖縄記念公園・海洋博公園内に立つ。1975(昭和50)年に開催された沖縄国際海洋博覧会の会場跡地にあたり、老朽化のために建て替えられた二代目の水族館として2002(平成14)年に開館した。  テーマは「沖縄の海との出会い」。目玉は、世界で初めて複数飼育に...

中城城跡の写真

写真提供:中城城跡共同管理協議会

中城城跡 ( 沖縄県 北中城村 )

北側は急斜面、南側は断崖となっている台地上に広がる、6つの郭からなる連郭式の雄大な城跡。総面積は1万4,473m2に及ぶ。正確な築城年は不明だが、14世紀中ごろには造営が始まったと考えられている。現在の入り口から進んで一番奥にあるのが正門で、そこから一の郭、二の郭、三の郭と、南、西、北の郭が連なっている。もっとも高...

玉泉洞の写真

写真提供:おきなわワールド

玉泉洞 ( 沖縄県 南城市 )

沖縄本島南部、南城市にある鍾乳洞。洞窟から流れ出ていた水によって早くからその存在は知られていたが、1967(昭和42)年、愛媛大学学術探検部の調査隊によって初めてその全容が明らかになった。主洞、支洞を含め全長は5km。  約30万年かけて創られた玉泉洞には鍾乳石が100万本以上あるといわれ、数多くの石筍や石柱も林立する。一般観光...

斎場御嶽の写真

斎場御嶽 ( 沖縄県 南城市 )

琉球の創世神「アマミキヨ」がつくったといわれる7つの御嶽(沖縄独特の祈りの場)のひとつで、琉球王国最高の聖地。南城市の海に近い琉球石灰岩の岩山にあり、6つのイビ(神域)で構成されている。御門口(うじょーぐち)から石畳の道を上がると、最初にあるのが大庫理(うふぐーい)、その先に寄満(ゆいんち)、そして巨大な三角形の岩が...

玉陵の写真

玉陵 ( 沖縄県 那覇市 )

首里城の西、守礼門から約200m離れた場所にある第2尚氏王統の陵墓。1501(明応10・文亀元)年、尚真王が父である尚円王のために造営した壮大な石造建造物で、墓域は2,442m2。外庭と内庭に区切られ、内庭に墓室がある。3つに分かれた墓室の出入口には石扉が設けられ、墓室の左右を獅子像が守っている。中央の墓室は洗骨前の遺骸を...

首里城の写真

首里城 ( 沖縄県 那覇市 )

1429(正長2・永享元)年から約450年にわたって存在した琉球王国。そのシンボルであった首里城は王国時代、王とその家族が住むエリア、王国の政治や外交をつかさどる行政空間、王国が組織した神女たちによる祈りの空間の、大きく3つのエリアからなっていた。  城は沖縄戦で大破したが、1992(平成4)年に復元整備されて公開が始まった。そ...

国際通りの写真

国際通り ( 沖縄県 那覇市 )

那覇のメインストリート。県庁北口交差点(パレットくもじ前交差点)から安里三叉路までの約1.6kmの通りで、琉球料理店やステーキハウスなどの飲食店をはじめ、土産物店やホテルなどが軒を連ね、沖縄随一の賑わいをみせている。  沖縄県庁が泉崎に移転したことにより、泉崎と首里を結ぶ道として1934(昭和9)年に完成した「新県道」が前身...

壺屋やちむん通りの写真

壺屋やちむん通り ( 沖縄県 那覇市 )

那覇の「平和通り」の東側、桜坂の南裏手にある、焼き物の工房や販売店、雑貨店などが並ぶ通り。ゆいレール牧志駅から徒歩約15分。壺屋バス停からは徒歩約1分。平和通り、桜坂などからアクセスできる。通りは歩きやすく整備されていて、車は一方通行。  やちむんとは、沖縄の言葉で「焼き物」のこと。1682(天和2)年に首里王府が3つの窯場...

識名園の写真

写真提供:那覇市文化財課

識名園 ( 沖縄県 那覇市 )

首里城の南、約3kmの那覇市真地(まあじ)の高台にあった琉球王家の別邸。王族の保養や、中国からの使者(冊封使)をもてなすために、1799(寛政11)年、尚温王の時代に造営された。総面積約42,000m2。「心」という形につくられた園池を中心に、御殿(母屋)・築山・果樹園・樹林と、それらを結ぶ園路からなる。池の周囲を歩きな...

那覇ハーリーの写真

写真提供:那覇市

那覇ハーリー ( 沖縄県 那覇市 )

ハーリーは豊漁と海の安全を祈願して、沖縄の多くの漁村で旧暦5月4日(ユッカヌヒー)に行われる競漕行事で、中国から伝来し、琉球に伝えられていたようだが、その由来は諸説ありはっきりしない。  ハーリーとは「爬竜」の中国音で竜をさし、ハーリーに用いる船は舳に竜頭、艫に竜尾を飾っている。琉球王国時代には国王の観覧もあり、冊封...

牧志公設市場の写真

牧志公設市場 ( 沖縄県 那覇市 )

正式名称は第一牧志公設市場という。1950(昭和25)年に開場し、現在の建物*は沖縄が本土復帰した1972(昭和47)年に建てられた。1階には鮮魚、精肉、漬物、島豆腐、調味料、珍味などの店が100店舗以上ひしめき合い、2階は食堂街で食堂やそば店、サーターアンダギーを販売する店などがある。1階で買った魚介類を2階の食堂に持ち込んで調理し...

那覇大綱挽の写真

写真提供:一般社団法人 那覇大綱挽保存会

那覇大綱挽 ( 沖縄県 那覇市 )

琉球王国時代の1450年(宝徳2)頃から続く伝統行事で、沖縄の三大綱引きのひとつ。市民安寧、子孫繁栄を祈り、女綱(みーんな)と男綱(をぅーんな)をかぬち棒で結合させ、東西に分かれて綱を挽きあう。1935(昭和10)年を最後に途絶えていたが、本土復帰の前年である1971(昭和46)年、市制50周年記念事業として「10・10那覇空襲」の日に復...

真栄田岬の写真

真栄田岬 ( 沖縄県 恩納村 )

沖縄本島西海岸を形づくる隆起サンゴからなる海岸線と、雄大な東シナ海が一望できる絶景ポイント。青一色の海の先に、リゾートホテルが立ち並ぶ西海岸から本部半島、その沖に伊江島まで眺めることができ、南側に目を転じれば残波岬が望める。  ここは眺望を楽しむだけでなく、ボートに乗ることなくダイビングやスノーケリングが楽しめるポ...

残波岬の写真

残波岬 ( 沖縄県 読谷村 )

高さ30m前後の断崖が約2km続く、沖縄本島最西端に位置する岬。一帯は、残波岬公園として整備されており、岬手前にある公園には、高さ8.75mの巨大な残波大獅子(うふじし)が鎮座する。  岬の先端部分は琉球石灰岩のゴツゴツした岩場が続いている。ここに立つと、コバルトブルーの東シナ海と、沖縄本島西海岸から本部半島、伊江島や慶良間諸...

座喜味城跡の写真

座喜味城跡 ( 沖縄県 読谷村 )

標高約120mの丘陵地、読谷村のほぼ中央高台にある。15世紀初頭(1420年ごろ)、読谷山按司の護佐丸が築城したといわれる。面積約1万m2で、2つの郭からなり、一の郭には殿舎が建てられていた。この城は要塞としての機能を重視して造られており、郭を取り囲む城壁はいくつもの曲線が組み合わされるような構造。石垣の幅は、厚いとこ...

渡名喜島の町並み(渡名喜島)の写真

写真提供:垂見健吾

渡名喜島の町並み(渡名喜島) ( 沖縄県 渡名喜村 )

渡名喜島は那覇市の北西約58kmにある、周囲約12.5kmの小さな島。南北の丘陵地帯の間の低地に集落があり、赤瓦屋根の伝統的な民家と、屋敷を囲むフクギ並木、未舗装の白砂の道といった沖縄の原風景が残っている。この景観は2000(平成12)年に国の重要伝統的建造物群保存地区に選定された。  渡名喜島の民家は、道路より土地を掘り下げて建...

渡嘉志久ビーチ(渡嘉敷島)の写真

写真提供:垂見健吾

渡嘉志久ビーチ(渡嘉敷島) ( 沖縄県 渡嘉敷村 )

那覇からの船が着く渡嘉敷港がある島の東側から、島中央部に連なる小高い山を越えて車で約10分。島の西側の山の上から目に飛び込んでくるのが、白い砂浜が約800mも続く渡嘉志久ビーチだ。ここは三方が山に囲まれた湾になっているので、波は穏やか。  このビーチの特徴はウミガメに会える確率が高いこと。海底にウミガメの好物である海草が...

古座間味ビーチ(座間味島)の写真

古座間味ビーチ(座間味島) ( 沖縄県 座間味村 )

座間味島を代表するビーチ。座間味港から徒歩約20分。島の東側、集落から続く道を下り、アダンや琉球松の林を抜けると古座間味ビーチが現われる。砂浜はゆるく弧を描きながら900m近く続き、澄み切った青い海の先には、渡嘉敷島、安室島が眺められる。少し泳げばサンゴの根があり、スノーケリングを楽しむこともできる。  パラソルやビーチ...

ニシ浜(波照間島)の写真

写真提供:垂見健吾

ニシ浜(波照間島) ( 沖縄県 竹富町 )

波照間島は西表島の南に位置し、有人の島では日本最南端の島。島名は「はてのうるましま」からきたものと伝えられる。島の南側は切り立った断崖が続くが、北西側には美しい「ニシ浜」がある。「ニシ」とは沖縄の言葉で北のこと。沖に西表島や仲ノ神島の島影が望めるニシ浜の海は、淡い水色からコバルトブルー、沖の藍色まで、ハテルマブルー...

竹富島の赤瓦屋根の民家群(竹富島)の写真

竹富島の赤瓦屋根の民家群(竹富島) ( 沖縄県 竹富町 )

竹富島は石垣島の南西約6kmに浮かぶ、周囲約9kmの楕円形をした隆起サンゴ礁の小島。石垣島から船で約10分、気軽に行ける離島として人気が高い。遠浅の美しい浜コンドイ浜、星砂が見られるカイジ浜、水牛車での島内観光など、小さな島ながら楽しみは多い。  島のほぼ中央にある東、西、仲筋の3つの集落は、昔ながらの赤瓦屋根の家々が残り、...

コンドイ浜(竹富島)の写真

コンドイ浜(竹富島) ( 沖縄県 竹富町 )

竹富島の西海岸にポツンと突き出た小さな岬に広がる海岸。砂の白と海の淡い青、それに空の青の、ブルーと白だけで構成された幻想的な浜。海は遠浅で穏やか、特に干潮時はどこまで歩いても大人の足首くらいまでの水深しかない。また、干潮時は砂が集まってできた砂州も出現する。  沖には西表島や小浜島、黒島が眺められる。トイレ、シャワ...

新城島の海岸(新城島)の写真

新城島の海岸(新城島) ( 沖縄県 竹富町 )

石垣島の西24km、黒島と西表島の間にあり、上地(かみじ)島と下地(しもじ)島の2つの島からなる新城島。2つに離れていることから、沖縄の言葉で「離れる」を意味する「パナリ島」とも呼ばれている。それぞれ周囲4km。  石西礁湖の中でも、ことのほか美しい海に囲まれている。上地島の桟橋近くに広がるクイヌパナは、石灰岩が波に削られて...

仲本海岸(黒島)の写真

仲本海岸(黒島) ( 沖縄県 竹富町 )

石垣島から船で30分ほどのところにある、約200人が暮らす黒島。牛の畜産業が盛んで、人口の10倍以上の牛が飼育され、「牛の島」とも呼ばれている。  仲本海岸は島の西側、黒島港から1.8km、自転車で約9分のところにある。砂浜の長さは80mほどだが、大潮の干潮時には幅150m、長さ450mぐらいの大きな潮だまり「タイドプール」が出現する。水...

浦内川(西表島)の写真

浦内川(西表島) ( 沖縄県 竹富町 )

沖縄県では本島に次ぐ面積を誇る西表島は、およそ90%が亜熱帯の自然林で覆われている。降水量が豊富なこの島には、大小あわせて40本以上の川がある。なかでも水量豊かなのが、西表島の北西部を流れる浦内川。古見岳(469m)に源を発し、テドウ山と波照間森の間を流れて東海岸に注いでいる。支流も含めて全長39kmあり、沖縄県内で最長の河川...

仲間川のマングローブ(西表島)の写真

仲間川のマングローブ(西表島) ( 沖縄県 竹富町 )

仲間川は、島の中南部、御座(ござ)岳から密林を蛇行して東海岸まで流れる、西表島で第二の川。河口付近には大富集落がある。日本最大規模のマングローブが広がる下流域から、ヒカゲヘゴやイタジイなどの亜熱帯性植物が繁茂する上流まで、流域一帯が緑濃い自然の姿をとどめている。森の巨人たち100選に選ばれた迫力ある板根をもつ「仲間川の...

古見のサキシマスオウノキ(西表島)の写真

古見のサキシマスオウノキ(西表島) ( 沖縄県 竹富町 )

サキシマスオウノキはマングローブの湿地やその周辺に生息することが多い、アオギリ科の常緑高木。高さ5~15m、時に25mに達するものもある。特徴は板根(ばんこん)と呼ばれる板状の根で、その根の高さが3m以上になるものもある。奄美大島が北限で、南アジアに分布する。  西表島東部の古見の原生林には、樹高10mから15mほどのサキシマスオ...

ピナイサーラの滝(西表島)の写真

ピナイサーラの滝(西表島) ( 沖縄県 竹富町 )

西表島の北端、船浦湾に注ぐヒナイ川(ピナイ川ともいう)の上流にかかる滝。ヒナイサーラの滝ともいう。亜熱帯照葉樹林の中にある岩肌を流れ落ちる。  ピナイとは島の言葉で「ヒゲ」、サーラは「下がったもの」という意味で、老人のヒゲのように白く下がった滝の姿に由来する。落差は約55mで、沖縄県最大の落差を誇る。  滝壺だけでなく...

由布島の水牛(由布島)の写真

由布島の水牛(由布島) ( 沖縄県 竹富町 )

西表島の約400m東にある由布島。この2つの島の間は、干潮時には歩いて渡れるほど海水が引く。そのため、周囲約2km、島全体が亜熱帯の植物園になっている由布島へ渡る手段として、水牛車が使われている。  台湾から移り住んだ人々によって沖縄に水牛が導入されたのは、1930年代。農耕に用いる種で、体が大きく、胴は短く、筋骨頑丈。強健で...

西表島のサガリバナ(西表島)の写真

西表島のサガリバナ(西表島) ( 沖縄県 竹富町 )

サガリバナは海岸や川岸の湿潤なところに生息する、高さ10mほどになる常緑の小高木。葉は楕円形で長さ30cmくらいになる。花は白や淡い紅色で、桃色をした多数の雄しべが房状になって下がる。雄しべは20~60cmになる。開花時期は6~10月頃で、最盛期は6~7月。夕方から開き始め、明け方に落ちる。花は甘い香りを放つ。  西表島では浦内川や...

川平湾(石垣島)の写真

川平湾(石垣島) ( 沖縄県 石垣市 )

石垣島の北西部に位置し、国の名勝に指定されている。青と緑のグラデーションが美しい静かな入江と、真っ白な砂浜のコントラストが見もの。こんもりと緑が茂る小さな島が湾内に点在して、景色に趣を添えている。ちなみに海面の色が青や緑などさまざまなのは、海の深さや海底の様子などによる。  周辺は公園として整備されており、駐車場、...

底地ビーチ(石垣島)の写真

底地ビーチ(石垣島) ( 沖縄県 石垣市 )

川平集落の北西約1km、モクマオウやテリハボクなどの林を抜けると広がる白砂の浜。ゆるやかに弧を描き、約1kmにわたって続いている。どこまでいっても遠浅で波も穏やかで、子ども連れの海水浴に適している。ただし、干潮時には浅すぎて遊泳はむずかしい。

平久保崎(石垣島)の写真

平久保崎(石垣島) ( 沖縄県 石垣市 )

島の北東端に延びる平久保半島の先端、牧草地を進むと平久保崎灯台が現われる。周りは透明度の高いコバルトブルーの海に囲まれている。沖には小島がぽつんとある。ゆるやかな曲線を描く丘陵は牧場になっている。平久保崎の手前には、平久保のサガリバナ群落がある。

ひめゆりの塔の写真

ひめゆりの塔 ( 沖縄県 糸満市 )

沖縄戦さなかの1945(昭和20)年3月末、沖縄県立第一高等女学校および沖縄師範学校女子部の生徒222名と、引率教職員18名が看護要員として動員された。ひめゆり学徒隊は、この看護隊の通称である。米軍上陸後も最後まで軍と行動を共にし、多くの犠牲者を出すこととなった。  ひめゆりの塔は、もっとも多くの犠牲者を出したといわれる第三外...

平和祈念公園の写真

平和祈念公園 ( 沖縄県 糸満市 )

沖縄本島南部、沖縄戦終焉の地である糸満市摩文仁の切り立った海岸線を望む台地に広がる公園。  1945(昭和20)年4月、沖縄本島に上陸した米軍は激戦を繰り広げながら、日本軍をじわじわと追い詰めた。ついに、沖縄守備軍は首里を撤退して、住民を巻き込みながら南下したため、沖縄本島南部は沖縄戦最大の激戦地となり多大な犠牲者を出した...

糸満ハーレーの写真

写真提供:糸満市役所

糸満ハーレー ( 沖縄県 糸満市 )

豊漁と海の安全を祈願して、沖縄の多くの漁村で旧暦5月4日に行われる競漕行事。ハーリーとは「爬竜」の中国音で竜をさす。中国から伝来した行事だが、糸満は那覇より伝来が古いとの説もある。糸満ではハーレーと呼び、漁業のまち・糸満を代表する年中行事のひとつとして、今も盛大に行われている。  糸満ハーレーは旧暦5月4日の早朝、山巓...

糸満大綱引の写真

写真提供:糸満市役所

糸満大綱引 ( 沖縄県 糸満市 )

雌雄2本の綱を結合させて実りを予祝し、南組北組に分かれて綱を引いて、勝負の結果で吉凶を占う伝統行事。豊年と大漁を祈願し、害虫駆除の願いも込めて長く伝承されてきた。古くから旧暦8月15日の晩に沖縄各地で行われていたが、現在は那覇、糸満、与那原が沖縄の三大綱引と呼ばれ、盛大である。  糸満では現在も旧暦8月15日に行われる。当...

座間味のクジラの写真

写真提供:座間味村ホエールウォッチング協会

座間味のクジラ ( 沖縄県 座間味村 )

1960年代前半まで捕鯨の漁場であった座間味村周辺の海で、再びクジラが目撃されたのが1985(昭和60)年。徐々に頭数が増え、現在は毎年1月から3月末頃まで、座間味島周辺の海にザトウクジラがやってくるようになった。温暖で島影が多いので、波静かなこの海でクジラたちは繁殖活動を行い、やがて子クジラに体力がつく4月頃、エサが多い北の海...

古宇利大橋の写真

古宇利大橋 ( 沖縄県 今帰仁村 / 沖縄県 名護市 )

沖縄本島北部の屋我地(やがじ)島と古宇利島を結ぶ全長1,960mの橋。2005(平成17)年に完成。屋我地島周辺は岩礁及び小島が浮かぶ風光明媚な海域で、沖縄海岸国定公園に指定されていることもあり、周辺環境と調和した橋として整備された。  許田インターから屋我地島側の古宇利大橋のふもとまで約22km。橋の入口手前に駐車場があり、そこ...

今帰仁城の写真

写真提供:今帰仁村教育委員会

今帰仁城 ( 沖縄県 今帰仁村 )

今帰仁城は、南は谷を隔てて背後のクバの御嶽に連なり、東と北は40~100mの断崖下に志慶真川が流れる要害の地にある山城。琉球が尚氏によって統一される以前、北山・中山・南山の3つの勢力に分かれていた三山時代に、本島北部一帯から与論島、沖永良部島あたりまでを勢力下におさめた北山王の居城で、築城は13世紀末といわれている。  約7....

やんばるの森の写真

写真提供:やんばる学びの森

やんばるの森 ( 沖縄県 国頭村 / 沖縄県 大宜味村 / 沖縄県 東村 )

沖縄島北部の国頭村、大宜味村、東村を含む通称「やんばる」地域。「山々が連なり森の広がる地域」を意味するこのエリアは、世界的にも貴重な自然の宝庫である。森林率が80%以上で、南北約23km、東西約12kmの日本の総面積のわずか0.1%の範囲の中に、多くの固有動植物、稀少動植物が生息している。2016(平成28)年には、やんばるの陸地と海...

比地大滝の写真

比地大滝 ( 沖縄県 国頭村 )

比地川の中流にある、沖縄本島最大の落差25.7mを誇る滝。比地大滝キャンプ場入口を通り、遊歩道を約40分(約1.5km)歩くと滝に到着する。途中にはヒカゲヘゴやイタジイなど、やんばる(沖縄本島北部)特有の木々が茂る亜熱帯の森が広がり、比地川も流れている。蝶やトカゲ、カエル、鳥など、やんばるの森の住人たちに会えることも多い。

東平安名崎(宮古島)の写真

東平安名崎(宮古島) ( 沖縄県 宮古島市 )

宮古島を代表する景勝地である。島の東端、海原に突き出た長さ2km、幅約150m、隆起サンゴ石灰岩からなる細長い岬。岬の先端および両端は高さ30~40mほどの断崖となっており、波の浸食によってできた奇岩の数々と、透き通る海を眺めることができる。北に東シナ海、南に太平洋を望む大海原は雄大。遊歩道が整備され、宮古島トライアスロンの自...

与那覇前浜(宮古島)の写真

与那覇前浜(宮古島) ( 沖縄県 宮古島市 )

宮古島の南西部、太平洋に面して、真っ白い砂浜が弧を描きながら約7kmも続く美しい浜。きめ細かな砂はサラサラのパウダーサンドで、「東洋一の美しさ」とも称される。正面に来間島を望む。

宮古島のパーントゥ(宮古島)の写真

宮古島のパーントゥ(宮古島) ( 沖縄県 宮古島市 )

宮古島の平良地区島尻と、上野地区野原に伝わる来訪神祭祀。パーントゥとは、異様な形相をしたもの、鬼神を意味する。その昔、島尻の海岸にクバの葉で包まれた面が流れ着いたことが、この行事の起源とされている。  島尻のパーントゥは体につる草をまとい、全身に「ンマリガー」と呼ばれる井戸の底にたまった異臭を放つ泥を塗りたくる。顔...

砂山ビーチ(宮古島)の写真

砂山ビーチ(宮古島) ( 沖縄県 宮古島市 )

宮古島の中心市街地平良から北へ約4kmの位置にある砂山ビーチは、名前の通り、真っ白い砂の山を越えると広がっている小さな浜。海に向かって左手にあるアーチ状になった琉球石灰岩の岩山がビーチのポイントだ。

吉野海岸(宮古島)の写真

写真提供:垂見健吾

吉野海岸(宮古島) ( 沖縄県 宮古島市 )

宮古空港から約20km。島の東海岸にあるスノーケリングポイントとして人気のビーチで、白砂の美しい浜が約500m続いている。リーフに囲まれた透明度の高い穏やかな海には、魚など生き物の種類がとても多く、スノーケリングに最適だ。ただし、干潮時は水深が浅くなり泳げなくなるので要注意。  ビーチ横の駐車場は利用できないので、坂の上の...

新城海岸(宮古島)の写真

新城海岸(宮古島) ( 沖縄県 宮古島市 )

宮古島で吉野海岸と並ぶ人気のスノーケリングポイント。場所は吉野海岸から南西に2kmほど行ったお隣の海岸。遠浅の海は波が静かでとても穏やかなので、小さな子どもを連れていても、安心して海水浴を楽しむことができる。  駐車場、トイレ、シャワー、更衣室は完備されている。軽食が食べられる売店、スノーケル、マスク、フィンの3点セッ...

通り池(下地島)の写真

通り池(下地島) ( 沖縄県 宮古島市 )

下地島の西海岸にある2つの池を「通り池」と呼ぶ。海側(南西)が直径約75m、水深約40~50m、陸側(北東)が直径約55m、水深約25m。琉球石灰岩の洞窟の天井だった部分が、長い年月を経て雨水で浸食され崩れ落ち、このような景観が自然に生まれたと考えられている。  池の間には遊歩道が整備され、途中の東屋から濃紺の水をたたえる池を眺め...

伊良部大橋の写真

伊良部大橋 ( 沖縄県 宮古島市 )

沖縄本島の南西約290kmに位置する宮古島と、その西にある伊良部島を結ぶ。離島同士に架かる全長3,540mの橋で、無料で渡れる橋として全国一の長さを誇る(2018(平成30)年現在)。歩いて渡ることもできる。伊良部島の人たちが架橋要請活動を始めてから完成まで40年以上を要し、2015(平成27)年1月に開通式が行われた。架橋以前は、宮古島の...

八重干瀬の写真

八重干瀬 ( 沖縄県 宮古島市 )

宮古島の北方、池間島の北の沖5~22kmに、南北約12km、東西約7kmの範囲にわたって大小100ものサンゴ礁が分布しているエリア。干瀬が幾重にも重なっていることから(諸説あるが)、「八重干瀬」と書いて「やびじ」や「やえびし」などと呼ばれている。満潮時は海中に没しているが、1年で最も干満の差が大きい4月の大潮の数日間、サンゴ礁が海上...

ハテの浜(久米島)の写真

写真提供:一般社団法人 久米島町観光協会

ハテの浜(久米島) ( 沖縄県 久米島町 )

那覇の西方約100kmに浮かぶ久米島は、緑豊かな山が連なり、水が豊富な島。琉球王国時代から、球美(くみ)島とも呼ばれてきた風光明媚な島で、なかでもハテの浜は島を代表する景勝地。島の東側にある奥武(おう)島、オーハ島のさらに沖合に連なる3つの砂洲(前の浜、中の浜、ハテの浜)を総称してハテの浜と呼ぶ。サンゴ礁の土台にサンゴや...

奥武島の畳石(奥武島)の写真

写真提供:一般社団法人 久米島町観光協会

奥武島の畳石(奥武島) ( 沖縄県 久米島町 )

奥武島の南岸に広がる国指定天然記念物の奇岩群。火山活動で噴出した安山岩質の溶岩が、ゆっくり冷えて岩石になる時にできた割れ目が亀甲模様になっている。直径1~2mの五・六角形の石の数は、砂におおわれたものを含めて1,000個以上に及ぶといわれ、南北50m、長さ250mにわたって広がり、干潮時に現れる。これらは柱状節理の断面が露出したも...

イーフビーチ(久米島)の写真

写真提供:一般社団法人 久米島町観光協会

イーフビーチ(久米島) ( 沖縄県 久米島町 )

風光明媚で琉球王朝時代から「球美(くみ)の島」とも呼ばれてきた久米島。沖縄本島の約100km西に位置するこの島の東側に広がるイーフビーチは、貝殻やサンゴを含むオフホワイトの砂浜が2kmに及ぶ天然のビーチ。「日本の渚100選」に選ばれていて、海底の砂は沖合まで続いている。簡易シャワーやトイレもある。  広い浜辺からは久米島と橋で...

久米島の桜並木(久米島)の写真

写真提供:一般社団法人 久米島町観光協会

久米島の桜並木(久米島) ( 沖縄県 久米島町 )

久米島を代表するサクラの名所は、「アーラ林道」と「だるま山園地」の2カ所。アーラ林道は島の南側、儀間集落と島尻集落を結ぶアップダウンのある林道で、4kmの道のりの両側を約1,500本のサクラが彩る。島の中央西寄りに位置するだるま山園地は、公園内およびその近隣の池のまわりなどに500本以上のサクラが植えられている。  いずれも種...

琉球村の写真

琉球村 ( 沖縄県 恩納村 )

「伝えたい むかし沖縄」をコンセプトに、琉球の文化・伝統を今に伝える体感型テーマパーク。多幸山のふもとの広大な敷地に、沖縄各地に残された古民家を移築し、古き良き沖縄を再現している。  園内では、藍染め、陶芸、織物、紅型などの工芸体験や、芸能のアトラクションが楽しめる。水牛が砂糖車を引いてサトウキビを絞る製糖風景は、...

万座毛の写真

万座毛 ( 沖縄県 恩納村 )

「毛」とは野原の意味で、村の中心近く、隆起サンゴ礁の断崖上に広がるコウライシバの平坦地。断崖の高さはおよそ30m。  むかし尚敬王が諸国巡視の折、ここに立ち寄り、その広大さに「万人座せしむるに足る」と称賛したというところからこの名が起こったと伝える。断崖に打ち寄せる白い波、サンゴ礁に映える海原、名護湾から本部半島へとつ...

東南植物楽園の写真

写真提供:東南植物楽園

東南植物楽園 ( 沖縄県 沖縄市 )

沖縄本島中部の沖縄市にあり、沖縄自動車道の沖縄北ICから約2km。植物園と水上楽園から構成される、約4万5,000坪の広さをもつ日本最大級の屋外型植物園施設。創業者、大林正宗氏が台湾からユスラヤシの種を持ち帰って植えたものが育ち、樹木に導かれるように並木を整備して名所になったのが始まり。  「植物園」には高さ20mに達する日本一...

野甫ビーチ(野甫島)の写真

写真提供:伊平屋村役場

野甫ビーチ(野甫島) ( 沖縄県 伊平屋村 )

野甫島は人口およそ100人(2019(平成31)年1月末現在104人)、周囲4.8kmののどかな島。海水から作る天然塩が人気だ。伊平屋島とは橋でつながっている。サンゴ礁でできた島で、美しいビーチに囲まれている。  野甫ビーチは野甫島東部にあり、伊平屋島から野甫大橋を渡ってすぐ左側。伊平屋島の米崎ビーチと向かい合っている。真っ白な砂の...

二見ヶ浦海岸(伊是名島)の写真

写真提供:垂見健吾

二見ヶ浦海岸(伊是名島) ( 沖縄県 伊是名村 )

沖縄本島の本部半島の北、約27kmにある伊是名島は、琉球王国の礎を築いた尚円(しょうえん)が生まれた島として名高い。尚円は第二尚氏王統を樹立、その王統は1872(明治5)年の琉球処分まで400年以上続いた。島には尚円ゆかりの史跡も多く、南側には尚円の家族や親族が眠る伊是名玉陵がある。  この伊是名玉陵あたりから「海ギタラ」と呼...

伊江島城山(伊江島)の写真

写真提供:伊江村役場

伊江島城山(伊江島) ( 沖縄県 伊江村 )

本部半島の北西、約9kmにある伊江島は、面積約23km2、周囲22.4kmのピーナツ形の島だ。  本部港との間を所要30分で村営フェリーが結ぶ。さとうきび、島らっきょう、葉タバコ、花卉などの農業をはじめ、畜産業や漁業も盛んな島。沖縄戦の激戦地となったこともあり、現在も米軍基地が残るこの島では教育民泊として年間多くの修学旅...

沖縄の闘牛の写真

写真提供:垂見健吾

沖縄の闘牛 ( 沖縄県 うるま市 / 沖縄県 本部町 / 沖縄県 今帰仁村 / 沖縄県 石垣市 / 沖縄県 他 )

沖縄における闘牛は、農民の娯楽として自然発生したと伝えられている。沖縄の言葉では「ウシオーラセー」という。牛と牛の勝負に、闘牛士(勢子)がつく。  沖縄本島中北部を中心に、県内各地に現在10カ所前後の闘牛場がある。闘牛場は円形で、立派なドーム型のものもあれば、木立の中の公園のような雰囲気のところもある。普段はひっそり...

勝連城跡の写真

勝連城跡 ( 沖縄県 うるま市 )

勝連半島の付け根に位置する丘陵上に築かれた城跡。正確な築城年は定かではないが、13世紀前後に造られたと考えられている。自然の地形を利用して石灰岩の石垣をめぐらせた5つの曲輪からなり、北西の最高部から一の曲輪、二の曲輪、三の曲輪、四の曲輪へと階段状に低くなり、再び南東側の東の曲輪で高くなっている。  歴代の勝連按司(あじ...

ビオスの丘の写真

ビオスの丘 ( 沖縄県 うるま市 )

うるま市の通称石川高原と呼ばれる高台に、周囲の自然を生かしながらつくられた観光施設。売り物はその自然で、全長2kmある散策路を歩けば、ビロウやアダン、ヒカゲヘゴといった沖縄独特の樹木や、洋ランやハイビスカスなどの花や蝶、鳥、昆虫、それに水牛やヤギといった動物まで、沖縄の多彩な自然と手軽にふれあうことができる。

エイサーの写真

写真提供:©OCVB

エイサー ( 沖縄県 沖縄市 / 沖縄県 豊見城市 / 沖縄県 読谷村 / 沖縄県 うるま市 / 沖縄県 他 )

エイサーとは、旧盆の夜に行われる沖縄の伝統行事のひとつである。  年中行事を旧暦で行うことの多い沖縄では、お盆も旧暦の7月13~15日に行うため、毎年時期が異なる。  初日はウンケー、中日はナカヌヒー、三日目をウークイといい、先祖の霊をあの世に送り出すために青年たちが隊列を組み、勇壮に大太鼓や締太鼓を打ち鳴らしながら道路...

沖縄の豚肉料理の写真

写真提供:垂見健吾

沖縄の豚肉料理 ( 沖縄県 那覇市 / 沖縄県 名護市 / 沖縄県 石垣市 / 沖縄県 宮古島市 / 沖縄県 他 )

沖縄では豚肉料理の種類がたいへん豊富だ。顔や耳の皮、足、内臓など使う部位も多様で、鳴き声以外はすべて食べるといわれるほど。昭和の初めごろまでは、多くの屋敷で豚を飼っており、豚は大変身近な家畜だった。年の瀬に豚を屠って、正月にはさまざまな料理を食べ、塩漬けにして長く保存したという。豚肉料理のバリエーションの豊かさは、...

慶良間諸島の海の写真

写真提供:垂見健吾

慶良間諸島の海 ( 沖縄県 渡嘉敷村 / 沖縄県 座間味村 )

沖縄本島の西、約30kmの海に広がる約20の島々が慶良間諸島。有人島には渡嘉敷島(渡嘉敷村)、座間味島、阿嘉島、慶留間島(以上、座間味村)があり、その他は無人島である。これらの島の大部分には山があり、海岸線はギザギザして複雑だ。これは山地が沈んだ島である証。200万年~150万年前、琉球列島が中国大陸と陸続きだった時代に、その...

阿波連ビーチ(渡嘉敷島)の写真

写真提供:垂見健吾

阿波連ビーチ(渡嘉敷島) ( 沖縄県 渡嘉敷村 )

渡嘉敷港から車で約15分。島の西岸、渡嘉志久ビーチの南にある、渡嘉敷島を代表する浜。民宿やペンションなどが集まる阿波連集落にあり、島の滞在客だけでなく、那覇から日帰りで海遊びを楽しみに来る人たちでにぎわっている。真っ白い砂浜が約800m続いており、海は遠浅で波も穏やか。子ども連れにも安心だ。

嘉比島の写真

嘉比島 ( 沖縄県 座間味村 )

座間味島阿真ビーチの約1km沖にある小さな無人島。周囲は1.5kmほどで、島の大部分が砂浜と、そこから立ち上がる砂丘でできており、砂丘の背後にソテツやアダンなどの植物が生えている。最高標高は51m。座間味島に向かって広がる砂浜は面積があり、美しい貝殻やサンゴのカケラが多い。砂はサラサラのパウダーサンド。  座間味港から渡船を依...

安室島の写真

安室島 ( 沖縄県 座間味村 )

座間味島の座間味地区の南、約1.3km沖にある無人島。座間味島から渡船を依頼する。周囲は約5.2kmあり、座間味島の沖に並ぶ3つの無人島の中で最大。島の東側に泳ぐのに適した白砂の浜がある。

安慶名敷島の写真

安慶名敷島 ( 沖縄県 座間味村 )

座間味島と向かい合うように並ぶ3つの無人島の真ん中にあるのが安慶名敷島。周囲約2.1km。座間味港の目の前にあり、座間味島に向かって真っ白な砂浜が、まるで舌を出すように延びている。そこに上陸して砂丘を上がると、草原が広がっている。  座間味島の人々に一番なじみのある無人島で、旧暦3月3日の「浜下り」の日に、ここに渡って潮干...

北浜(阿嘉島)の写真

北浜(阿嘉島) ( 沖縄県 座間味村 )

座間味村に属す有人島の中で2番目に大きな島が阿嘉島。この島の北東側に約1km続く浜がニシバマ(北浜)だ。安室島、安慶名敷島、嘉比島が連なる慶良間諸島の内海に向面して、自然のままの白砂の浜が続いている。背後はアダンの林。海底は白い砂地が続き、100mほど沖に泳ぐと、スキューバダイビングのポイントにもなるサンゴの根が広がってい...

ヒナイ川のマングローブ(西表島)の写真

ヒナイ川のマングローブ(西表島) ( 沖縄県 竹富町 )

仲間川、浦内川とともに、原生的な天然林が保存されていることから自然休養林に指定され、風致景観の維持対象になっている、西表島北西部のヒナイ川。周辺にはマングローブをはじめ貴重な亜熱帯性植物が生育している。  陸と海のフィルターとなって、赤土や泥が海に流れ込むのを防ぎ、また荒い波で海岸が削られるのを防ぐ役目を果たすマン...

慶佐次湾のマングローブの写真

慶佐次湾のマングローブ ( 沖縄県 東村 )

沖縄本島北部の東側に位置する東村を流れる慶佐次川の河口、慶佐次湾岸に広がるヒルギ(マングローブ)群落は沖縄本島では最大規模で、国の天然記念物に指定されている。ヒルギとは、熱帯から亜熱帯の、海水と淡水が混ざりあう河口の汽水域に生息する植物の総称で、マングローブとも言う。過剰な塩分を排泄できる特性をもっていて、満潮時に...

八重岳のサクラの写真

写真提供:垂見健吾

八重岳のサクラ ( 沖縄県 本部町 )

八重岳は、本部町と名護市の境に位置する標高453mの麗峰。県道84号の八重岳入口から山頂まで道路が整備されており(約4km)、この道沿いがサクラの並木になっている。もっとも多く見られるのはリュウキュウカンヒザクラ。濃いピンク色の花がうつむきがちに咲く。八重岳一帯にはおよそ7,000本のリュウキュウカンヒザクラが植えられている。 ...

名護のサクラの写真

写真提供:名護中央公園管理事務所

名護のサクラ ( 沖縄県 名護市 )

沖縄本島北部の玄関口、名護の市街地は、毎年1月末~2月にかけてサクラを目当てに県内外から訪れる人たちでにぎわう。その中心となるのが市街地の南東約1km、名護岳の麓に広がる名護城(なんぐすく)公園(名護中央公園)。ここは県内随一のサクラの名所で、「日本の桜の名所100選」にも選ばれている。南口の駐車場から名護神社までの石段や...

組踊の写真

組踊 ( 沖縄県 浦添市 )

沖縄の伝統芸能は、民俗芸能と宮廷芸能に大別される。古来より伝わる祭祀芸能や、その土地の民衆が生み出した民俗芸能に対して、琉球王国の時代に王府の役人によってつくられたのが宮廷芸能、別名御冠船(うかんしん)芸能である。御冠船とは、中国皇帝が琉球国王を認めるために派遣する冊封使(さっぽうし)が乗っている船のこと。琉球王の...

多良間島の八月踊り(多良間島)の写真

写真提供:多良間村

多良間島の八月踊り(多良間島) ( 沖縄県 多良間村 )

旧暦8月8日から3日間、今年の豊作に感謝し、来年の豊作を祈って行われる島最大の行事で、八月御願(うがん)、豊年祭とも呼ばれる。初日は仲筋集落のンタバルウガン(御嶽)を舞台に塩川集落の長老を招いて芸能を披露し、2日目は塩川集落のピトゥマタウガンの舞台に仲筋の長老を招いて芸能を披露。3日目は「別れ」といって、両字でそれぞれ芸...

竹富島の種子取祭(竹富島)の写真

竹富島の種子取祭(竹富島) ( 沖縄県 竹富町 )

種子取祭は作物の種子をまく播種儀礼のことで、今も多くの行事が続く竹富島にあって、最大かつ最も重要な祭祀行事。旧暦9月か10月のツチノエの日を中心にした10日間がその期間だが、見物することができる奉納芸能は7日目と8日目に行われる。  芸能の初日は「バルビル(発芽願い)」で、世持御嶽(よもちうたき)への祈願のあと、奉納芸能が...

西表島の節祭(西表島)の写真

西表島の節祭(西表島) ( 沖縄県 竹富町 )

節とは年の節目のことで、年の終わりと始まりを祝い、健康や繁栄を祈る儀式である。西表島の祖納集落で行われる節祭は、旧暦10月前後の己亥(つちのとい)から3日間行われる。初日はトゥシヌユー(年の夜=大晦日)、2日目はユークイ(世乞い)、3日目はウイヌカー(水恩儀式)という。  前泊の浜で芸能が奉納されるのは2日目。旗頭を先頭に...

オクマビーチの写真

写真提供:オクマビーチ

オクマビーチ ( 沖縄県 国頭村 )

沖縄本島北端の国頭村の西海岸、赤丸岬の南側にほぼ一直線に約1km続く浜。砂は天然の白砂で、きめ細かい。道路をはさんで、オクマ プライベートビーチ & リゾートが広がっている。この一帯はかつて米軍の保養施設だったが、その一部が1977(昭和52)年に返還され、翌年リゾートホテルが開業。約10万m2の敷地にさまざまなタイプの...

ブセナビーチの写真

ブセナビーチ ( 沖縄県 名護市 )

沖縄本島北部、部瀬名岬の南に、ゆるく弧を描きながら延びる浜がブセナビーチ。ヤシの木に囲まれ、長さは約800m、幅は約50mあり、砂の色は薄いベージュ色。ビーチの目の前にはリゾートホテル(ザ・ブセナテラス)が広がっている。  部瀬名岬の先端にはブセナ海中公園の海中展望塔が、その手前にはグラス底ボートの乗り場があり、岬内をシャ...

ムーンビーチの写真

写真提供:ムーンビーチ

ムーンビーチ ( 沖縄県 恩納村 )

復帰前、米軍のパイロットが、月夜に上空から三日月形に光るこの浜を見つけ、その美しさからムーンビーチという名前がつけられたという伝説をもつ浜。復帰前に月の浜海水浴場として営業を始めたが、当時は米軍関係者のみが楽しむビーチだった。  復帰後の1975(昭和50)年、沖縄国際海洋博覧会の開催に合わせて、このビーチを囲むようにホ...

万座ビーチの写真

写真提供:ANAインターコンチネンタル万座ビーチリゾート

万座ビーチ ( 沖縄県 恩納村 )

沖縄本島中部、ANAインターコンチネンタル万座ビーチリゾート内にある万座ビーチは、サンゴ礁に囲まれた静かな内海を持つ美しいビーチ。

石垣島 四カ字の豊年祭(石垣島)の写真

石垣島 四カ字の豊年祭(石垣島) ( 沖縄県 石垣市 )

沖縄では旧暦6月(新暦の7月)頃に稲の収穫を終える。この時期に、石垣島をはじめ八重山各地の集落で御嶽を中心に行われるのが、収穫儀礼である「豊年祭」。今年の実りへの感謝と、来年の豊作を祈る大切な行事だ。沖縄本島やその周辺の島では「ウマチー」と呼ばれる行事がこれにあたる。  最も規模が大きく見学者も多いのが、石垣島の中心...

エメラルドビーチの写真

写真提供:国営沖縄記念公園(海洋博公園):エメラルドビーチ

エメラルドビーチ ( 沖縄県 本部町 )

国営沖縄記念公園・海洋博公園内の最北端に位置するビーチ。Y字型に突き出した3エリアからなる珍しいかたちで、向かって中央が「眺めの浜(汀線長150m)」、左手が「憩いの浜(250m)」、右手が「遊びの浜(350m)」と名付けられている。ビーチが3方向を向いているので、それぞれ目の前に広がる光景が異なり、変化に富んでいる。沖縄本島では...

高那崎(波照間島)の写真

高那崎(波照間島) ( 沖縄県 竹富町 )

有人の島では日本最南端である波照間島の、南側の岬一帯を高那崎と呼ぶ。切り立った断崖の先に島影はなく、ただ群青色の海が続いている。  ここには日本の全都道府県から寄せられた石が並ぶ小道がつくられ、その先に「日本最南端之碑」が立っている。この碑は、復帰前の1970(昭和45)年に北海道から旅をしてきた大学生が自費で立てたもの...

辺戸岬の写真

辺戸岬 ( 沖縄県 国頭村 )

沖縄本島の最北端に位置し、鋭くそそり立つ断崖に、太平洋と東シナ海の両大海の波が砕ける様子を望む景勝地。ダイナミックな海岸景観や聖地安須森はもとより、晴れていれば水平線上に鹿児島県最南端の与論島を望むこともできる。戦後のアメリカ統治下において、本土復帰を願って「かがり火集会」が行われた地でもあり、祖国復帰闘争記念碑が...