越知町は、県中央部にあり、仁淀川中流域に位置する。南部から西部にかけては津野町に、北部は仁淀川町に、東部は佐川町、日高村、いの町に接している。
 町域の大部分を占める山地と中央東部に位置する越知盆地により構成される。山脈は 1,073mの禿山を最高峰とし、北部の黒森山系、中部の横倉山系、南部の坂折川南岸山系の3系列に大別される。町域中央部を仁淀川が流れ、柳瀬川、坂折川などが合流し、この合流部を中心に形成される盆地に中心市街地がある。国道33号(松山街道)が通じる。
 かつては製紙原料、薪炭などの集散地でもあったが衰退した。現在は、農業が主産業で、ショウガ、ピーマンなどの露地野菜、茶、ナシを生産する。
 横倉山県立自然公園、安徳天皇御陵参考地や大樽の滝などがある。また、かつて仁淀川流域の河岸段丘や氾濫原を利用した養蚕業は盛んで、高知県の蚕糸業の歴史を紹介する蚕糸資料館がつくられている。

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