本山町は、四国山脈の中央部、県中北部に位置し、南国市、香美市、大豊町、土佐町、愛媛県四国中央市と接する。
 北部一帯は高峻な石鎚山地に属し南部には比較的なだらかな剣山地が東 西に走り、その中間部を吉野川が東流しその沿岸には所々狭い河岸平地をつくっている。標高250m~740mの間に集落・耕地が点在している。南西部の土佐町との境には四国の水甕の早明浦ダムがある。国道439号が通じる。
 南岸に立地する中心地の本山は戦国時代には本山氏の本拠地で、本山城跡が残る。古代、南海道が通過し、吾椅駅が所在したとする説もある。近世は土佐藩参勤交代道の経由地で、土佐藩はこの地に重臣を配し、帰全山公園には土佐藩執政野中兼山の母方秋田氏の墓地がある。北部の白髪山一帯はかつて土佐藩林で、現在は林野庁の四国森林管理局による天然ヒノキの保護林もあり、白髪山県立自然公園に指定されている。
 白髪山一帯では木材のほかコウゾを産する。農業は米作のほかにお茶、冷涼野菜やゆず等の野菜栽培の他、肉用牛肥育などが行われている。
 帰全山公園は桜、シャクナゲ、ツツジの名所で県指定の自然公園。 数珠状に連なる縄文・弥生時代の遺跡がある。他にも桜の名所の若宮・上街公園や、山頂一帯に白骨林と呼ばれる絶景が広がる白髪山、汗見川渓谷等がある。また、西日本一の規模を誇る屋根付き施設でグラウンドが隣接しているクライミングセンターや、吉野川の本山町流域はカヌーの最適コースとして注目を集める。

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