土佐町は、県の中央北部に位置し、東は本山町、西はいの町、南は南国市、高知市、北は大川村及び愛媛県四国中央市に接している。
 日本三大河川「吉野川」の源流地域に位置し、多目的ダムとして西日本一の規模を誇る早明浦ダムのあるまちとして知られており、その水は四国四県に分水され『四国の 水がめ』として多くの人々の暮らしや産業を支える。国道439号が通じる。中心集落田井は県北におけるバス交通の中心。
 歴史は古く、縄文時代に始まり、遺跡も残る。また平家の落人伝説も残るなど、歴史を物語る文化財や祭りが残されている。
 吉野川支流の地蔵寺川流域に比較的平坦地が開け県下有数の良質米の産地。施設園芸も行われている。畜産業が盛んで「土佐あかうし」という和牛や乳牛も多く飼育され、その家畜の糞尿や生ゴミ等の有効活用を図る「堆肥センター」が建設されており、有機栽培による米・園芸野菜・果樹栽培に取り組む。また林業も盛んで、健康に配慮した建材の研究や製品化にも努めている。
 平安後期の作とも言われ、県指定文化財の中島観音立像をはじめ、14世紀から伝わる南川百万遍の祭り、平石の乳イチョウ等、19の天然記念物や有形無形の文化財がある。早明浦ダム湖畔には森林公園やキャンプ場などがある。

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