三原村は、県南西部に位置し、北は四万十市、西は宿毛市、東と南は土佐清水市に接しているが、周囲を450~850mの山脈に囲まれ、隣接する中村、宿毛、土佐清水の3市とは独立した立地条件にある。
 標高120mの高原地帯に位置する典型的な山村。村のほとんどは山林で、集落及び耕地は2級河川下ノ加江川とその支流に沿って散在。河川は下ノ加江川を主流に伊与野川、中筋川、市野瀬川がそれぞれ本村を源流として宿毛湾、土佐湾に注ぐ。土佐清水市との境の今ノ山山頂付近の国有林にはモミやツガの天然林も多い。鉄道や国道は通じていない。
 古くは「三原郷」と呼ばれ、1889(明治22)年の町村制施行により「三原村」となった。村域の85%が山林で、かつては用材、木炭の生産が盛んだった。現在は「三原米」として知られる米作を中心に、茶、トマト、露地野菜栽培や畜産が行われている。硯石の産地。
 10数種類の睡蓮や高知県絶滅危惧種に指定されているヒメノボタンが咲く星が丘公園(ヒメノボタンの里)は四国八十八景に選定されている。

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