宇多津町は、県のほぼ中央部に位置する、丸亀市と坂出市に挟まれた県下最小の町。角山、青ノ山の間を流れる大束川によって形成された三角州上にある。沿岸部には塩田があったが、廃止後は塩田跡地の開発が行われた。
 JR予讃線、国道11号、瀬戸中央自動車道と高松自動車道が通る他、さぬき浜街道、高松善通寺線等が通じる。
 平安時代からの港町で7世紀後半には海上交通の港(津)、「鵜足津(うたづ)」と呼ばれる自然港ができ、室町時代には足利義満の側近であった細川頼之公の居館が置かれ、管領の中心地として栄えた。江戸時代には高松藩の米倉が置かれ、また金毘羅参詣の上陸地としても賑わった。また、江戸時代以降から明治にかけては新しい塩田が次々に開かれ、1971(昭和46)年の製塩法の変換による塩田廃止まで全国屈指の「塩のまち」として発展した。
 古くから製塩業が盛んだったが昭和に入り塩田が廃止され、その跡地にはJR瀬戸大橋線のターミナル駅が置かれた。また、周辺は新宇多津都市として開発され、商業、工業が発展。農業は水稲を主に麦、野菜などの二毛作を中心とした小規模兼業農家が大半を占める。
 文化財として郷照寺、聖通寺の千手観音(国重要文化財)等がある。

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