多度津町は、県北西部に位置する。南は讃岐平野、北は風光明媚な瀬戸内海国立公園に接している。JR予讃線と土讃線が通る。
 江戸時代は多度津藩1万石の小城下。古くから天然の良港に恵まれ、港を中心に発達し、金毘羅詣でや善通寺参詣の港町としても栄えた。明治に入り、四国最初の鉄道が開通し、鉄道と港の利点を生かした西讃交通の要衝で讃岐随一の交通文化の中心地として栄えた。
 臨海部には造船所やJR四国の車両整備工場がある。西部山間部は県西部のブドウ栽培の発祥地で、西日本有数の種なしブドウの産地。平野部には大小の溜池が点在し、米、麦などがつくられている。水産業では、ヒラメやタイ、カキなどの養殖が盛んである。港町として栄えてきたが、臨海土地造成事業を行い、現在は近代工業都市へと変貌している。
 道隆寺、名刹海岸寺、藩主別邸庭園のある県立桃陵公園などがある。また、独特の習俗を伝える佐柳島、高見島は瀬戸内海国立公園域。

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