善通寺市は、県西北部にある内陸の市。南を琴平町、まんのう町、北を丸亀市、多度津町、西を三豊市に隣接する中讃地域の中核都市。市域の東部は讃岐平野が広がり、平地部を金倉川、弘田川が南北に貫流している。 市街地は、市のほぼ中央部を総本山善通寺からの拡がりで形成されている。
 国道11号、国道319号が通じる。善通寺インターチェンジは中讃エリアの陸上交通の拠点機能の一翼を担う。国道319号と平行してJR土讃線が走る。
 この地で誕生した空海が父の佐伯善通を弔うために建立した善通寺の門前町として発展。第二次世界大戦前は四国地方を管轄する第一一師団が置かれ、軍都として栄えたが、戦後その跡地に自衛隊のほか、四国学院大学、国立善通寺病院(現、四国こどもとおとなの医療センター)、国立農業試験場(現、近畿中国四国農業研究センター四国研究センター)などの教育・研究施設がつくられている。
 平野部では溜池灌漑による米麦作のほか、野菜のビニールハウス栽培や畜産、ミカン栽培が行われている。近年は化学製品、木工、繊維、缶詰の工場が進出している。
 農耕儀礼の「木熊野神社の特殊神事」や、盆踊りの一種「シカシカ踊」は県指定無形民俗文化財。また、善通寺を始め、曼荼羅寺、出釈迦寺、甲山寺、金倉寺等の由緒ある寺院が多い。

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善通寺の写真

善通寺 (香川県 善通寺市 )

弘法大師空海*誕生の地として知られ、善通寺市のほぼ中央にある。高野山の金剛峯寺、京都の東寺とともに大師三大霊跡のひとつであり、真言宗善通寺派の総本山である。唐から帰朝した空海が、807(大同2) 年長安の青龍寺を模して建立した真言宗最初の根本道場で、空海の父、佐伯善通(さえき・よしみち)の名をとって寺号とした。四国霊場八...