須坂市は、長野県北東部、千曲川右岸にある農工業都市。千曲川の支流松川、百々川(どどがわ)の扇状地一帯を占め、水田は少なく畑地が多い。長野電鉄、国道403号、406号(大笹街道)が通じ、上信越自動車道の須坂長野東インターチェンジがある。長野市、上田市、小布施町、高山村と、群馬県嬬恋村に接する。
 中心の須坂は近世初期には堀氏須坂藩の陣屋町で、扇状地でつくられるワタやナタネなどを取引する市が立つ谷口集落でもあった。明治以後は扇状地一帯がクワ畑になり、県下有数の製糸工業の地となった。第二次世界大戦中は遊休製糸工場に京浜地方からの工場が疎開した。電子工業は市の主産業となっている。
 扇状地の畑地はリンゴや、巨峰種のブドウの一大産地をなしている。千曲川の対岸長野市のベッドタウン化し、長野市への通勤者も多い。
 市街地には製糸業が盛んだったころを思わせる「蔵の町並み」が残る。南部は峰の原高原でペンション村があり、東部の破風高原はレンゲツツジの群落で知られる。このほか臥竜公園はアカマツ林が美しく、臥竜山頂からは長野盆地を展望できる。百々川上流の米子地区には米子不動、不動滝、権現滝など熊野修験にちなむ史跡がある。

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四阿山 (長野県 上田市 / 長野県 須坂市 / 群馬県 嬬恋村 )

群馬県嬬恋村と長野県上田市、須坂市の東との境にある臼状火山で四阿火山の主峰、標高2,354m。北面に中央火口丘をともなうカルデラがあり、根子岳も外輪山をなす。南西の広大な裾野に菅平高原が広がる。草地の根子岳に比べて、頂上付近までモミやツガなどの樹林が多く、ツツジの群落も見られる。  四阿山の名は公園や庭園などに眺望、休憩...