長和町は、長野県中東部にある町。東は蓼科山系の山脈を境として立科町に接し、南は中信高原霧が峰山塊を境として茅野市、諏訪市に接し、西は美ヶ原高原があり松本市に接し、北は上田市と接している。
 町域の西に美ヶ原高原、南には霧ヶ峰高原が連なり、南東の蓼科高原にかけてビーナスラインで結ばれる。ほかに国道142号、152号、254号が通じる。
 町の約80%以上が山林で占められ、米作のほか、エノキダケ、リンドウ、薬用ニンジンの栽培、酪農、黒曜石系バーライト加工などが行われている。
 南西端の和田峠付近は、旧石器時代から縄文時代に石器の材料とされた黒曜石の産地として全国的に著名。江戸時代の和田峠は現在の峠道の西方約1kmにあり、中山道最大の難所であった。峠を北東に下った和田宿には本陣や町家が保存され、次宿の長窪宿(長久保宿)にも本陣などの建物が残り、盛時のおもかげをとどめる。長窪宿から中山道を東へ向かい、急坂を登ると当時の松並木が残る笠取峠に至る。1978(昭和53)年、和田峠の南方に新和田トンネルが開通し(国道142号)、峠越えは短縮された。
 南部の茅野市境にある大門峠は、古代には東山道から分かれて信濃国府へ向かう道が通り、中世には甲斐武田の信濃進攻の要路となった。長久保古町地区の東側、標高800~1,100mの高原に町直営の学者村別荘地があり、大門峠下の姫木平も別荘地として開発されている。

観光資源一覧

美ヶ原高原の写真

美ヶ原高原 (長野県 松本市 / 長野県 上田市 / 長野県 長和町 )

松本市、上田市、長和町にまたがり標高2,000m前後に位置する、広さ5km2の広大な高原台地である。信州のほぼ中央にあって中部山岳のほとんどの山を眺める360度の展望台として知られている。高原の最高峰は標高2,034mの王ケ頭で、東側は平坦な台地状でいくつかのピーク*がある。王ケ頭の真下には三城牧場がある。放牧場としては明...