野沢温泉村は、長野県北東部、千曲川下流右岸にある。東に三国山脈の傍系としてそびえる毛無山を頂点として、西に流れる千曲川に傾斜し、村内に流れる一級河川の赤滝川、湯沢川、池の沢川はいずれも毛無山に源を発して千曲川に注いでいる。南側は毛無山の尾根を境に木島平村に接し、西側は千曲川を隔てて飯山市と境をなしている。また、北側及び東側は高倉山の尾根境から毛無山東斜面にかけて栄村と接している。
 村内に鉄道は走っておらず、鉄道を使って村を訪れる場合は、JR北陸新幹線・飯山線の飯山駅からバスを利用する。地区によっては飯山線の戸狩野沢温泉駅や上境駅、上桑名川駅、桑名川駅などが近い場合もある。
 豪雪地で農業も米作のほかに特徴的なものはないが、ノザワナの原産地として知られる。
 景観の良さなどから上信越高原国立公園に指定されている。野沢温泉村の主産業は観光で、古くからの野沢温泉を中心に、毛無山斜面のスキー場開発など観光に重点を置いている。1998(平成10)年の長野冬季オリンピックでは会場にもなった。
 「野沢温泉道祖神祭り」は正月飾りや注連縄などを焚き上げる行事で、国の重要無形民俗文化財にも指定されている。

観光資源一覧

野沢温泉の写真

野沢温泉 (長野県 野沢温泉村 )

奥信濃の名湯として知られる温泉。奈良時代、高僧の行基が発見したと伝えられており、江戸時代に飯山藩主が入湯して以来繁栄し、現在では湯治やスキーのできる温泉として親しまれている。毛無山(けなしやま)(1,650m)の山ふところに抱かれた標高600mの地にある。  あちこちから湯けむりを上げる共同浴場を中心に、民宿の看板をあげた民...

野沢温泉の道祖神祭りの写真

野沢温泉の道祖神祭り (長野県 野沢温泉村 )

野沢温泉村で古来行われてきた行事の道祖神*祭り。全国的には「どんど焼き」などの呼称で正月飾りや締め飾りなどを焼く行事として広く行われているが、ここ野沢温泉村の道祖神祭りは壮大な規模で行われる火祭り。  1月15日の夜に行われる祭りであるが、その準備は前年の9月から始まる。9月中旬には燃え草を集める作業、10月にはブナの木5...