辰野町は、長野県中南部、伊那盆地最北部に位置する。町域の中央を天竜川が南流し、北・西は塩尻市、北東は岡谷市、東は諏訪市、南は箕輪町・南箕輪村に接している。
 JRの中央本線と飯田線の分岐点であり、国道153号(三州街道)、中央自動車道が通じ、伊那盆地と松本・諏訪両盆地の結節点をなしている。
 南部を除き三方を山に囲まれ、市街地は辰野駅から南西部に、集落は各山麓に発達している。中心市街地は辰野駅前にある。レンズ、プリズム、カメラなどの光学精密機械の工場も立地する。耕地は、北の小野川、西の横川川および天竜川の沿岸に水田があり、丘陵地帯は果樹園のほか、普通畑に利用されている。
 近世は高遠藩領が大部分で、小野地区は幕府領であった。小野は三州街道の宿で、近世の本棟造りの民家が数軒残り、宿場町の名残を伝えている。小野のシダレグリ自生地は国の天然記念物。天竜川の松尾峡はホタルの名所。また天竜川の支流横川川には大滝、三級の滝などが続く峡谷があり、蛇石(粘板石に火成岩が貫入したもの)は国の天然記念物。

観光資源一覧