筑北村は、長野県中北部にある村。四阿屋山をはじめ、岩殿山、冠着山など象徴的な山々を背景として、東条川、安坂川、麻績川などが形成した河岸段丘や緩やかな傾斜地に集落が散在している。北は千曲市・麻績村・長野市、東は上田市・青木村、南は松本市、西は安曇野市・生坂村に隣接する。
 JR篠ノ井線、国道143号、403号が通じる。長野自動車道も村内を通過するが、隣接する麻績村の麻績インターチェンジを利用。近年は松本市・長野市への通勤者も増加している。
 純農村で、産業は米作のほかソバ、麦、大豆を主とし、マツタケは特産。フサスグリのジャムなど、果実加工品などの食品製造も盛ん。
 北方の聖高原と北東端部にそびえる冠着山(かむりきやま)を結んで聖山高原県立公園が広がり、冠着山の西側鞍部を通る古峠は、古代には東山道の支路が通っていたとされる。冠着山は月の名所として知られ、冠着山南東麓の四十八曲峠からは千曲川が望める。修那羅峠の安宮神社は800体もの石仏があることで高名。東部を流れる安坂(あざか)川沿いに草湯温泉、西部を流れる麻績川沿いに差切峡温泉、南部の西条には西条温泉がある。

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