小諸市は、長野県の中東部、浅間山の南西麓に位置し、千曲川に臨む高原都市。東は御代田町に、西は東御市に、南は佐久市に、北は群馬県嬬恋村の2市1町1村に接している。
 市内を東西に走る国道18号線・141号線が主要道路。JR小海線小諸駅周辺に市街地が広がっている。
 農業は、冷涼な気候を活かした野菜果物類が中心に生産され、白菜やキャベツ、ブロッコリー、レタスの生産量は全国でもトップクラス。また、果物類ではリンゴやモモの生産が盛んで、観光果樹園も多い。工業では市域南部の佐久市境に「和田工業団地」、小諸IC付近には「インター小諸工業団地」が造成され、多くの工場や事業所が立地している。
 千曲川から高峰高原まで約1,500mの標高差には、四季折々の花々が咲き誇る。高峰温泉、天狗温泉をはじめ市内に多くの温泉が湧き出ている。小諸市は洋画家の小山敬三や日本画家の白鳥映雪をはじめ、文学者の島崎藤村、俳人の高濱虚子など、多くの文化人を輩出していることでも有名で、市内には彼らの作品を展示する美術館や記念館が点在している。

観光資源一覧

小諸城址(懐古園)の写真

写真提供:一般社団法人こもろ観光局

小諸城址(懐古園) (長野県 小諸市 )

小諸駅の西方にあり城は千曲川の地形を利用して築城されている。1487(長享元)年大井光忠が現在の城跡の北方に鍋蓋城(なべぶたじょう)を築いたのがはじめである。のち信濃攻略の基地として、1532~1555年武田信玄*が山本勘助*に命じて城を築き、酔月城と称した。完成のとき、勘助は「遠近の深山隠れの秘事の縄幾千代を経む城の松風」と詠...

千曲川(小諸周辺)の写真

写真提供:(一社)こもろ観光局

千曲川(小諸周辺) (長野県 小諸市 / 長野県 東御市 / 長野県 上田市 / 長野県 坂城町 / 長野県 千曲市 )

千曲川は山梨・埼玉・長野の三県にまたがる甲武信岳(こぶしだけ)に源を発し、全長214kmにわたる。八ケ岳・蓼科山・浅間山などの山々を縫って流れ、越後に入って日本一の長流 信濃川となる。  千曲川は長野県を象徴する川の一つ。佐久鯉を育むのも、戸倉上山田の温泉街を流れるのも、また川中島の戦いの舞台となったのも、この千曲川である。

高峰温泉の写真

高峰温泉 (長野県 小諸市 )

高峰山の西側、標高2,000mの山あいの高原にある静かな一軒宿の温泉。1956(昭和31)年から山麓で温泉旅館を開いていたが、1978(昭和53)年火災で全焼。これを機に標高2,000mの移転を考え、1983(昭和58)年現在の地で開業したもの。   温泉は36度、含硫黄・カルシウム・ナトリウム・硫酸塩・炭酸水素塩泉で神経痛・高血圧によい。浴場は...

浅間山の写真

浅間山 (長野県 軽井沢町 / 長野県 御代田町 / 長野県 小諸市 / 群馬県 嬬恋村 / 群馬県 長野原町 )

長野・群馬県境にある日本を代表する活火山で、標高2,568m。白い噴煙を上げる浅間山の雄姿は古来から名高い。成層火山でいくつかの噴火跡の山塊が集中し、その総称を浅間山という。全体はなだらかな女性的な山相で、南・北に広大な裾野が延びて草木や樹木が茂り、標高2,300m以上は裸地となっている。また中腹から山麓にかけてはわが国でも有...

黒斑山の写真

黒斑山 (長野県 小諸市 / 群馬県 嬬恋村 )

標高2,404mで浅間山第一外輪山の最高峰。山頂へは車坂峠から約2時間ほど。浅間山噴火警戒レベル2*以上の時は、この黒斑山に登頂することで浅間山に登頂したものとされる。しかし、近づいてみると浅間山の外輪山で、湯の平を間に挟み、まったくの別山の様相を見せる。  浅間山の絶好の展望台であり、西側の高峰山から湯の丸山方面の展望も...