坂城町は、長野県中東部の町。周囲を山で囲まれ、町域の中央を北流する千曲川両岸に狭い平地がある。
 千曲川に沿ってしなの鉄道、国道18号が通じる。山麓部を上信越自動車道が通り、坂城インターチェンジがある。
 中心の坂城は、近世は北国街道の坂木宿であり、坂木代官所が置かれたが、明治以後、街道交通の機能を失い衰退した。平地に乏しく、農耕地が少ないため、第二次世界大戦前から工業に活路を求めて工場の誘致に努めていた。また満州、朝鮮などに移住した町民が、第二次世界大戦の敗戦で引き揚げてきて、家族で零細な工業を始めたのが今日の発展の契機となり、県下有数の機械工業の町となった。機械・金属加工業を中心に多種多様な企業が集積している。
 農業はブドウ、リンゴ栽培やバラ、カーネーションなどの花卉栽培が行われる。町の北方の葛尾(かつらお)山頂には戦国末に甲州の武田氏に敗れた村上氏の山城跡があり、南麓に菩提寺村上山満泉寺(まんせんじ)がある。

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千曲川(小諸周辺)の写真

写真提供:(一社)こもろ観光局

千曲川(小諸周辺) (長野県 小諸市 / 長野県 東御市 / 長野県 上田市 / 長野県 坂城町 / 長野県 千曲市 )

千曲川は山梨・埼玉・長野の三県にまたがる甲武信岳(こぶしだけ)に源を発し、全長214kmにわたる。八ケ岳・蓼科山・浅間山などの山々を縫って流れ、越後に入って日本一の長流 信濃川となる。  千曲川は長野県を象徴する川の一つ。佐久鯉を育むのも、戸倉上山田の温泉街を流れるのも、また川中島の戦いの舞台となったのも、この千曲川である。