喬木村は、長野県南部の村。天竜川左岸に位置し、東部は伊那山地に及ぶ。飯田市、高森町、豊丘村に接する。JR飯田線の元善光寺駅から信南交通乗合バス阿島線(右回り)で約20分。
 村域の80%は山地で、近世はヒノキ、モミ、ツガなどからつくる榑木(くれき)を年貢として納めていた。木地師の集落もあり、村の東端の氏乗(うじのり)にはその墓碑が残る。
 集落は天竜川の段丘上に点在し、稲作、野菜やリンゴ、カキ、ナシなどの果樹栽培、畜産を中心とする。特産はコンニャクと観光農園のイチゴ、ブルーベリーなど。川沿いの阿島地区は近世初期には和傘づくりが盛んで、その伝統を引く阿島傘がいまもわずかに製造されている。
 見どころには、真浄寺、椋鳩十記念館、喬木村農村交流研修センター、くりん草園などがある。

観光資源一覧