中野市は、長野県北東部、長野盆地北部の商業中心地。市域はほとんど千曲川の支流夜間瀬川の扇状地で、近世末の用水路開削により一部開田された。飯山線、長野電鉄、国道20号、292号、403号が通じる。上信越道の信州中野インターチェンジと豊田飯山インターチェンジがある。 
 北は飯山市、木島平村、南は小布施町、高山村、東は山ノ内町、西は長野市、信濃町、飯綱町に接する。
 中心地の中野は草津(群馬県)へ通じる草津道に沿い、近世は幕府領で陣屋が置かれた。1870(明治3)年から1年足らずの間、中野県の県庁所在地で、県庁が長野へ移ったあとは下高井郡政の中心であった。製糸工業が盛んであったが、現在はカメラや電機部品工場が立地し、農村部ではリンゴ、モモ、巨峰ブドウの果樹経営が行われ、エノキダケ栽培も盛ん。
 高社山麓(たかやしろさんろく)、夜間瀬川沿いの「十三崖のチョウゲンボウ繁殖地(じゅうさんがいのちょうげんぼうはんしょくち)(長元坊―ハヤブサ科の一種)」は国指定天然記念物。

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