笠間市は、茨城県の中央部に位置し、北は茂木町、茨城県城里町、東は茨城県水戸市、茨城町、南は石岡市、小美玉市、西は桜川市、栃木県茂木町に接する。市の北西部は八溝山系が穏やかに連なる丘陵地帯で、南西部には愛宕山が位置する。北西部から東南部にかけて概ね平坦な台地が広がり、中央を涸沼川が北西部から東部にかけ貫流している。
 JR常磐線、水戸線、国道 50号線,355号線が通り、常磐自動車道の岩間インターチェンジ、北関東自動車道の友部インターチェンジがある。
 笠間市は日本三大稲荷の一つ「笠間稲荷神社」の門前町として古くから発展してきた。鎌倉時代から江戸時代にかけては佐白山を居城にした笠間氏によって城下町がつくられた。
 名所旧跡には、「笠間稲荷神社」のほか、「笠間城跡」、「稲田神社」、「西念寺」などがある。愛宕神社には「悪態まつり」という奇祭が伝わる。名産に笠間焼がある。近年は「陶芸のま」として陶芸家が多く居住している。窯元や「茨城県陶芸美術館」、「笠間日動美術館」には、多くの観光客が訪れる。

観光資源一覧

笠間稲荷神社の写真

笠間稲荷神社 (茨城県 笠間市 )

京都の伏見稲荷や九州の祐徳稲荷、あるいは愛知の豊川稲荷と並び称される稲荷大社。市街の中央に鎮座し、両側にみやげ物店が立ち並ぶ仲見世を抜けると、朱の大鳥居、楼門、拝殿、本殿*と堂々とした建物が並んでいる。  創建は651(白雉2)年と伝えられる。クルミの木の下に小さな祠が祭られたのが始まりといわれ、「胡桃下稲荷」*とも呼...

笠間焼の写真

笠間焼 (茨城県 笠間市 )

手作りの素朴な味わいが身上の笠間焼は安永年間(1772~1781年)、近江信楽から陶工を招いたのが起こりで、笠間藩から保護され、主に日用雑器が作られた。幕末から明治時代にかけては江戸・東京の近郊である立地を生かし、大量生産により、とくに厨房用粗陶品の産地として全国に知られるようになった。しかし、第2次世界大戦後、プラスチック...