潮来市は、茨城県の東南部に位置し、西は千葉県香取市に接している。北部に行方大地が南北に続き、東の北浦、西に霞ヶ浦、南は外浪逆浦と、水に囲まれた地域である。北は行方市、東は北浦を挟んで鹿嶋市、東南は神栖市、西は稲敷市、南は千葉県香取市に接する。
 国道 51号線が通り、東関東自動車道と結ばれているほか、市内をJR鹿島線が走る。
 古代から鹿島、香取、国府 (石岡) へ通じる交通の要地であり、近世には水戸藩の飛地として、東北諸藩と江戸を結ぶ奥州航路と利根川、江戸川水運の中継港として栄えた。明治以後は、水郷観光が盛んとなり、「アヤメ園」、「潮来十二橋めぐり」などが有名である。
 期間中は約500種100万株のあやめが咲き誇る「水郷潮来あやめまつり」では、「嫁入り舟」など各種イベントも実施され、多くの観光客が訪れる。文人墨客たちの来訪の歴史を物語る酒蔵や長勝寺、潮音寺などの名所、見所も多く点在している。

観光資源一覧

水郷のアヤメの写真

写真提供:潮来市

水郷のアヤメ (茨城県 潮来市 )

潮来大橋の東、潮来市内を流れる前川が常陸利根川に注ぐ付近の河畔にある。河原に群生した原種を改良したアヤメ、ハナショウブ*を中心にカキツバタなども含め1.3万m2に約500種100万株が咲き乱れる。かつては潮来市内には3か所のあやめ園があったが、2013(平成25)年に市営水郷潮来あやめ園としてこの地に集約し整備充実させた。...