常陸太田市は、茨城県の北東部に位置し、東は高萩市、日立市に接し、西は大子町、常陸大宮市、南は那珂市、北は福島県矢祭町、塙町に接する。南部は久慈川の支流である里川、山田川、浅川が流れ、この河川沿いに開けた平野が水田地帯となっている。
 JR水郡線、国道293号、349号(棚倉街道)、461号が通じ、常磐自動車道の日立南太田インターチェンジが近い。
 産業は農業が主で、特にブドウ(巨峰)の特産地となっている。ナシも栽培され、ともに観光果樹園で果物狩りが楽しめる。ほかにコンニャク、ソバ、大豆、シイタケなどの栽培や畜産、林業も盛んである。
 縄文・弥生の時代からこの地域の中心地として栄え、平安時代の末よりは常陸の豪族、佐竹氏の本拠地として繁栄した。江戸時代には水戸藩領地として発展してきた。このため、徳川光圀公が晩年を過ごした「西山荘」や水戸徳川家歴代藩主の墓所である「瑞龍山」、11代藩主昭武公の「山荘天竜院」など人文資源が数多く残る。
 2003(平成15)年には第17回目が行われた西金砂神社と東金砂神社の「磯出大祭礼」は、平安時代より72年毎に行われている特徴的な行事である。
 自然資源にも恵まれており、奥久慈県立自然公園の「竜神峡」には、多くの見物客が訪れる。

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