坂東市は、茨城県の南西部に位置し、東は常総市、北に古河市と八千代町、西に境町、南に利根川を隔てて千葉県野田市に接する。中心部は猿島台地と呼ばれる平坦な台地で、利根川とその支流沿いの低地部は水田に、山林を除いた台地部は宅地や畑として利用されている。
 国道354号線が通じる。
 主産業である農業では、温暖な気候と首都圏への地理的条件を生かして生鮮野菜の栽培が盛んである。特にレタス、夏ネギは市場でも高い評価を受けている。江戸時代初期から栽培が始まった「さしま茶」は香り豊かなコクのある銘茶として全国に知られている。
 南端には、野鳥や昆虫などが生息し、白鳥の飛来でも有名な菅生沼など、貴重な水辺が残されている。平安時代に関八州を制した英雄平将門公のゆかりの地でもあり、政の本拠地とした「石井の営所跡」、将門の魂を弔うため三女によって建立された「国王神社」、胴塚がある「延命院」など、数々の伝承、史跡が点在している。「将門まつり」(11月)では、壮大絢爛な時代絵巻が繰り広げられる。

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ミュージアムパーク茨城県自然博物館の写真

写真提供:ミュージアムパーク茨城県自然博物館

ミュージアムパーク茨城県自然博物館 (茨城県 坂東市 )

1994(平成6)年に「茨城の風土に根ざした自然に関する総合的な社会教育機関」として「過去に学び、現在を識り、未来を測る」ことを基本理念に、茨城県最大の自然環境保全地域である菅生沼*の西岸に開設された。16.4万m2という広い敷地ではあるが、隣接する菅生沼との一体的な景観を意図して博物館の建物・施設は設計されている...