ひたちなか市は、茨城県の中心からやや北東に位置し、北は東海村、西は那珂市、南は水戸市、大洗町に接する。東は太平洋に面し、13kmの海岸線には砂浜や磯が点在している。地形は、太平洋と那珂川下流域に広がる低地と阿武隈山系から南東に緩やかに傾斜する那加台地と呼ばれる起伏の少ない平坦な台地に分けられる。
 那珂川流域の低地には広大な水田が広がり、河口付近は漁港を中心に市街地が形成され、周辺部は住宅地と農地が混在している。
 国道6号、国道245号のほか、常磐自動車道、北関東自動車道、東水戸道路が整備され、JR常磐線も通り、首都圏や近隣からのアクセスは非常によい。
 那珂川河口北岸の那珂湊は近世水戸藩の商業港となり、奥州や江戸との海運で栄えた。北部の勝田地区は日立製作所の工場進出で急速に発展した。阿字ヶ浦北側にあった米軍の水戸射爆場跡地は「国営ひたち海浜公園」などに利用されている。
 「国営ひたち海浜公園」や「那珂湊おさかな市場」には多くの観光客が訪れる。名所旧跡としては、「酒列磯前神社」、北西部に彩色壁画のある「虎塚古墳(史跡)」などがある。また、全国から2万人を超えるランナーが参加する「勝田全国マラソン大会」などスポーツイベントも盛んである。

観光資源一覧

国営ひたち海浜公園の写真

写真提供:国営ひたち海浜公園

国営ひたち海浜公園 (茨城県 ひたちなか市 )

ひたち海浜公園は「海と空と緑が友達 爽やか健康体験」をテーマに、公園総面積350万m2、公開開園面積約215万m2という極めて広大な国営の公園である。公園があるこの地区は、第2次世界大戦前は旧日本陸軍の用地で、戦後は米軍の射爆撃場として利用されたのち、1973(昭和48)年に返還された。1979(昭和54)年に、この...

あんこう鍋の写真

あんこう鍋 (茨城県 北茨城市 / 茨城県 日立市 / 茨城県 ひたちなか市 / 茨城県 大洗町 / 茨城県 水戸市/他 )

深海魚でグロテスクな姿をしたアンコウ*は日本の近海の各地で獲れ、現在、水揚げが圧倒的に多いのは山口県の下関港で、茨城県の平潟、大津、久慈、那珂湊などの各港を合わせても及ばない。しかし、栄養たっぷりの黒潮で育ち、冬に南下する冷たい親潮で脂がのった肝が肥大化する常磐沖のアンコウは、絶品だとされる。  日本においてはアン...

那珂川の写真

那珂川 (茨城県 水戸市 / 茨城県 ひたちなか市 / 茨城県 大洗町 / 茨城県 他 )

那須火山の那須岳(標高1,917m)に源を発し、栃木・茨城両県を流れ、ひたちなか市と大洗町の間で太平洋に注ぐ。余笹川、箒川、桜川や河口近くで最後に合流する涸沼川なども含め、196の支流を有する。全長は150km、流域面積は3,270km2。  支流を含め那珂川は、古代から鉄道開通する近代まで舟運が盛んだった。そのため、古くから...