沼田市は、群馬県の北部に位置し、東は栃木県日光市に接する。赤城山や武尊山などの山々に四方を囲まれた、東西に長く、標高は250~2,000m余りに及ぶ起伏に富んだ地形をなしている。市街地は、市域を南北に貫流する利根川とその支流の片品川、薄根川により形成された日本有数の河岸段丘上に広がっている。
 歴史的には、1532(天文元)年に沼田氏が居城して以来、明治に至るまで、真田、本多、黒田、土岐氏の城下町として、利根地域の中心地として繁栄してきた。1924(大正13)年に上越線が開通すると、農林産物の集散地として一層の発展を見た。戦後は、豊富な森林資源を背景に木材関係の工場が増加した。
 農業では、りんご・ぶどう・さくらんぼなどの果樹やレタス・大根・はくさいなどの野菜が栽培されている。
 恵まれた自然に豊富な温泉、スキー場、ゴルフ場、史跡・果樹園など、多くの資源を有している。昨今では、戦国武将・真田家ゆかりの地を訪れる観光客も多い。また、尾瀬への玄関口ともなっている。

観光資源一覧

吹割の滝の写真

写真提供:沼田市観光協会

吹割の滝 (群馬県 沼田市 )

沼田市利根町の中心追貝付近の片品川で、高さ7m、幅30mにおよぶ岩が割れたような特異な姿をした滝。川の流れが凝灰岩・花崗岩の川床の岩質の柔らかい部分を浸食し、多数の割れ目を作り、あたかも巨大な岩が吹き割れたように見えることから「吹割の滝」と呼ばれたとのこと。  この滝を含め下流約1.5kmの渓谷を吹割渓と呼び、吹割の滝、鱒飛...

赤城山の写真

赤城山 (群馬県 前橋市 / 群馬県 渋川市 / 群馬県 沼田市 / 群馬県 桐生市 )

関東平野の北西端にそびえ、榛名山・妙義山とともに上毛三山の一つとして知られる二重式火山。赤城山という単独の山はなく、最高峰1,828mの黒檜山をはじめとする外輪山と中央火口丘の地蔵岳を合わせた総称。赤城山は成属火山*で、1251(建長3)年の第4次爆発を後に火山活動を中止した。外輪山と地蔵岳の間には、大沼と小沼が静かに水をたた...