千代田町は、群馬県の東南部に位置し、南は埼玉県行田市、熊谷市に接する。利根川中流域の左岸に沿って東西に細長く延びた平坦地である。
 中世から近世にかけて佐貫氏、赤井氏の中心的な地域として、江戸時代には利根川を利用した江戸への水運の拠点として繁栄を誇った歴史がある。
 米麦作を中心とした農業と2つの工業団地を有し、農業と工業が高度に一体化して発展してきた。
 「赤岩渡船」は、千代田町赤岩から利根川をはさんで向こう側の埼玉県熊谷市葛和田をつなぐ主要地方道(県道)熊谷・館林線上を運航する動力船。県道として1つしか残っていない橋のない公道の1つで、年間2万人を超える人々に利用されている。
 東京都をはじめとする首都圏の水需要に応えるため、1968(昭和43)年4月に取水開始して以来、「利根大堰」は利根川中流域の農業用水や首都圏生活者の飲料水、工業用水を支える重要な堰となっている。せきとめられた上流部の水面はウインドサーフィンやジェットスキー等水上スポーツのメッカとして、上下流域は多くのフィッシングポイントがあることから、たくさんの釣り人で賑わう。

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