大牟田市は、福岡県の西南端に位置する。東と北は山地で、西は有明海に臨む。1469(文明元)年に稻荷山(とうかやま)で燃える石が発見されて以来の石炭の町で、特に1889(明治22)年に三井が本格的な採炭に取り組んでから日本一の炭鉱となった。明治末期には三池港が完成、石炭関連産業が発達した。
 閉山後は、炭鉱関連施設の観光活用が取り組まれ、2015(平成27)年に宮原坑、三池炭鉱専用鉄道敷跡、三池港が世界文化遺産に登録された。

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三井三池炭鉱跡の写真

写真提供:大牟田市

三井三池炭鉱跡 (福岡県 大牟田市 / 熊本県 荒尾市 )

1469(文明元)年に、地元の農夫が焚き火の中で燃える石を見つけたというのが、大牟田における石炭発見の歴史だと伝わる。  江戸時代から採掘が行われ、1873(明治6)年には官営化され、西洋技術による近代化を進めていった。1889(明治22)年、三井財閥に払い下げられ、勝立坑、宮原坑、万田坑などを次々と開坑。日本の近代化を支えてきた...