鯖江市は、福井県のほぼ中央に位置し、北は福井市、東は池田町、南は越前市、西は越前町と接する。市域の多くが平坦地であり、東部及び南西の一部が山地となっている。市の中央を低い丘陵が南北に細長く延び、これに沿って市街地が形成されている。
 市街地とその周辺を東から北陸自動車道、JR北陸本線、国道8号(旧、北陸道)、福井鉄道福武線がほぼ南北に、417号が東西に走る。
 ものづくりが盛んで、眼鏡、繊維、漆器を三大地場産業とする。眼鏡枠は、品質重視のものづくりに取り組んできた結果、国内の約90%の生産シェアを有している。1887(明治20)年の輸出用羽二重の生産に始まった繊維産業も基幹産業へと発展し、トップレベルの繊維産地である。また漆器は、1500年の伝統を受け継ぎながら、環境対応型商品開発など、常に新たな挑戦を続けている。
 観光では、国の史跡に指定されている王山古墳群、兜山古墳がある。また、西山公園は鯖江藩主が領民のために開いた地で、ツツジの名所として知られている。園内には動物園も開設されている。

観光資源一覧

越前おろしそばの写真

写真提供:公益社団法人福井県観光連盟

越前おろしそば (福井県 福井市 / 福井県 大野市 / 福井県 勝山市 / 福井県 鯖江市 / 福井県 他 )

福井県嶺北地方で主に食されるソバ。福井県のソバの歴史は、戦国武将朝倉孝景が兵糧として栽培させたのが始まりと言われる。当時は醤油やだし汁がなかったので、蕎麦掻のようにして食べた。その後、1601(慶長6)年に福井藩家老本多富正が麺状のソバを伝え、大根おろしを添える食べ方が始まった。現在のソバに大根おろし、鰹の削り節、きざみ...