坂井市は、福井県の北部に位置し、西は日本海に面し、東は勝山市、北はあわら市および石川県加賀市、 南は福井市及び永平寺町と接する。南部を九頭竜川が、北部を竹田川が流れ、西部で合流して日本海に注ぎ込む。中部には福井県随一の穀倉地帯である広大な坂井平野が広がり、西部には砂丘地及び丘陵地が広がっている。
 中央を南北にJR北陸本線が走り、その西方をえちぜん鉄道三国芦原線が通る。道路は国道8号(北陸街道)、305号、364号、北陸自動車道が通じ、同自動車道の丸岡インターチェンジがある。
 市域は九頭竜川河口右岸に位置する三国湊を中心に発展してきた。江戸時代には越前北部における唯一の湊として、福井藩の保護と統制を受けた。1576(天正4)年、柴田勝家の甥の勝豊が丸岡城を築く。江戸時代になると、本多氏を経て1695(元禄8)年からは有馬氏が丸岡藩主となった。現在、丸岡城天守は国指定重要文化財、三国町梶の丸岡藩砲台跡は国指定史跡となっている。
 現在、農業では米作のほか、ラッキョウ、スイカなどを栽培、肉牛の飼育も盛んである。また、繊維工業、絹・人絹織物、マーク類、ワッペンなどの細幅織物も盛んである。
 日本海沿いは東尋坊(国指定名勝・天然記念物)や雄島、越前松島などの景勝地が多く、越前加賀海岸国定公園の一画をなしている。瀧谷寺の庭園は国指定名勝、金銅宝相華文磬は国宝、また六呂瀬山古墳群は国指定史跡である。

観光資源一覧

越前がに料理の写真

写真提供:一般社団法人越前町観光連盟

越前がに料理 (福井県 越前町 / 福井県 坂井市 / 他 他 )

福井県では、越前町、三国町、敦賀市、小浜市の4つの港で、2019(平成31・令和元)年、404tが水揚げされた。そのうち73%が越前町で、同町では小型底引き網漁船を40隻以上保有する。小型船の場合、1時間ほどの航行のすぐ前の越前沖が漁場となる。漁場の地形が100m~、150m~、200m~、と段々畑のようになっていて、カニや魚にとって生息しや...

瀧谷寺の写真

瀧谷寺 (福井県 坂井市 )

真言宗智山派の寺。えちぜん鉄道三国芦原線三国駅の北500mの丘陵上にあり、昼でもほの暗い杉木立ややぶツバキに囲れたゆるやかな笏谷石(しゃくだにいし)の石畳の参道を登りきると、山門(鐘楼)に至る。山門をくぐると、正面右手から観音堂、本堂、庫裏が並ぶ。観音堂正面には、前庭園石庭がある。国指定名勝の庭園*は本堂より書院ににわ...

東尋坊の写真

東尋坊 (福井県 坂井市 )

国の天然記念物・名勝に指定されている東尋坊。巨大な柱状の岩(柱状節理*)が約1kmにわたり広がる豪快な景観が特徴。 長い年月をかけて日本海の波や風に浸食された荒々しい風景に悠久の大自然を感じることができる。

三国祭の写真

写真提供:三国祭保存振興会

三国祭 (福井県 坂井市 )

山車に5~6mの人形をのせ、そのできばえを競い合うというもので、各町内からの6台の山車が町中を練り歩く。湊町三国の栄華と町民の気概が受け継がれている祭りである。三國神社で5月15日の宮開式から21日の後日祭まで執り行われる神事で、祭りは、5月19日から21日まで開催され、中日の20日が山車巡行日となる。  三国祭りを特徴づける山車...