横須賀市は、神奈川県南東部の三浦半島の中心部に位置し、東は東京湾、西は相模湾に面している。三浦半島の地形は、北帯山地、中帯山地、南帯山地の三つに大別されるが、本市の主要部は中帯山地に属し、起状の多い丘陵及び山地からなっている。海岸線の東京湾岸北部はリアス式海岸の溺れ谷をなし、天然の良港となっている。西海岸は海蝕地帯が多く、その他はおおむね砂浜と岬で構成されている。
 横須賀港湾では長浦、小川、安浦、浦賀、久里浜などの港が発達している。浦賀と久里浜は江戸時代末に日本とアメリカの外交折衝の場となった。
 横須賀港及び長浦港は明治には軍港として発展し、市街も軍施設を中心に形成された。戦後、軍施設の跡地に自動車、造船、化学などの重工業が発達し、工業都市として発展している。
 横須賀港の背後には史跡アダムズ (三浦按針) の墓を中心とした「塚山公園」、「夏島貝塚 (史跡)」、平作川右岸の丘陵には中世豪族三浦氏の城址を中心とする「衣笠公園」がある。南部と西部には自然が残り、大楠山、武山のハイキングコース、三浦海岸の海水浴場などがある。東端の観音崎は東京湾の展望がよく、釣り客も多い。

観光資源一覧