横浜市は、神奈川県の東端部に位置する。北は川崎市、西は東京都町田市と大和市・藤沢市、南は鎌倉市・逗子市・横須賀市に接し、東は東京湾に臨んで、日本を代表する国際貿易港をもっている。市域は広く、18区にわかれている。
 中世、鎌倉に幕府が置かれるようになって横浜の開発が始まる。北条実時は金沢に称名寺、金沢文庫を建てて学問を奨励、この時代に開創された寺院も多い。江戸時代になって東海道が整備されると、神奈川、保土ケ谷、戸塚に宿場が置かれ、さらに海岸を埋め立てて新田の開発が進められた。1853(嘉永6)年、アメリカの黒船の浦賀沖来航で、それまでの日本の鎖国政策は破れ、翌年に調印された神奈川条約に基づき1859(安政6)年に横浜港が開港し、今日の国際貿易の第一歩を踏み出した。1889(明治22)年に市制が施行された。

観光資源一覧

よこはま動物園ズーラシアの写真

よこはま動物園ズーラシア (神奈川県 横浜市 )

1999(平成11)年に開園した横浜市で一番新しい動物園。面積は45.3haで、国内の動物園としては最大級の広さを誇る。園内は世界の気候帯ごとに、「アジアの熱帯林」「亜寒帯の森」「オセアニアの草原」「中央アジアの高地」「日本の山里」「アマゾンの密林」「アフリカの熱帯雨林」「アフリカのサバンナ」の8つのゾーンで構成され、展示場には...

称名寺の写真

写真提供:(一社)横浜金沢観光協会

称名寺 (神奈川県 横浜市 )

北条実時(さねとき)*が金沢の別邸内に、称名念仏を行うための持仏堂を建てたのが寺の起こりと伝える。1267(文永4)年、下野薬師寺の審海(しんかい)を請じて開山とし、律院に改められた。寺は金沢北条氏の庇護のもと隆盛を極め、1323(元享3)年に描かれた『称名寺絵図並結界記』には、堂宇の建ち並ぶ姿が見られる。その後、鎌倉幕府が...

野毛山動物園の写真

写真提供:野毛山動物園

野毛山動物園 (神奈川県 横浜市 )

1951(昭和26)年に開業した横浜市で最も古い動物園。  関東大震災から3年後の1926(大正15)年、被災地復興事業の一環として、原善三郎や茂木惣兵衛といった豪商の邸宅跡地などを利用し、回遊式日本庭園、洋風庭園、和洋折衷庭園の3つの様式を持つ「野毛山公園」が開園した。  1949(昭和24)年、野毛山公園は神奈川県と横浜市が主催す...

横浜能楽堂の写真

写真提供:横浜能楽堂

横浜能楽堂 (神奈川県 横浜市 )

1996(平成8)年に開館した能楽堂。能をはじめとする日本の古典芸能の上演に加え、様々な企画公演や催しを開催している。  横浜能楽堂の本舞台は、1875(明治8)年に東京の旧加賀藩主邸に建てられ、その後1919(大正8)年に旧高松藩主邸に移築された「染井能舞台」を復原したもので、140年以上の歴史を持つ能舞台。有料公演時以外は、2階席...

神奈川県立歴史博物館の写真

写真提供:神奈川県立歴史博物館

神奈川県立歴史博物館 (神奈川県 横浜市 )

神奈川県の歴史を紹介する博物館。1904(明治37)年に建てられた旧横浜正金銀行本店*の建物を利用しており、明治の代表的な建造物の一つとして、現在、国の重要文化財・史跡に指定されている。屋上にドームをもつネオ・バロック様式の重厚な建築で、横浜三塔のキング(神奈川県庁本庁舎)、クイーン(横浜税関本関庁舎)、ジャック(横浜市...

横浜開港資料館の写真

写真提供:横浜開港資料館

横浜開港資料館 (神奈川県 横浜市 )

日米和親条約*ゆかりの地にある資料館。  幕末から昭和初期までの横浜に関する歴史資料約27万点を収蔵している。収蔵資料の分野は、政治・経済・文化、古文書・海外資料・新聞・雑誌・図書・浮世絵・写真など、幅広い分野にわたる。これらの収蔵資料は常設展や年4回開催される企画展で紹介するとともに、閲覧室で見ることもできる。  旧...

山下公園の写真

写真提供:日本郵船株式会社

山下公園 (神奈川県 横浜市 )

横浜港に面して大桟橋入口から山下埠頭まで長さ約700mにわたって広がる、面積約7万4,000m2の臨海公園。関東大震災復興事業の一環として、被災地の瓦礫や焼土を埋め立てて長方形に整地したもので、1930(昭和5)年に開園した。臨海公園としては日本初ともいわれる。  公園の東側には氷川丸が係留されている。氷川丸は日本郵船が...

横浜中華街の中華料理の写真

写真提供:横浜中華街発展会協同組合

横浜中華街の中華料理 (神奈川県 横浜市 )

約500m四方の区画の中に600以上の店がひしめきあう日本最大のチャイナタウン。  横浜港が開港した当時、貿易を目的に多くの西洋人が日本を訪れたが、彼らは日本語が分らず、また日本人も西洋の言葉や商売に対する知識がなかった。そこで両者の仲介役として活躍したのが中国人たちだった。中国の西洋商館で働いていた中国人は、西洋の言葉を...

横浜山手西洋館の写真

写真提供:公益財団法人 横浜市緑の協会

横浜山手西洋館 (神奈川県 横浜市 )

1858(安政5)年に締結された日米修好通商条約をはじめとする安政の五カ国条約を機に、1859(安政6)年に横浜は開港場となり、1860(万延元)年には外国人居留地が開放された。当初の居留地は現在の山下町のエリアに設けられたが(「関内居留地」や「山下居留地」とよぶ)、埋立による低湿地帯であったために山手丘陵地の開放が求められ、現...

神奈川近代文学館の写真

写真提供:神奈川近代文学館

神奈川近代文学館 (神奈川県 横浜市 )

港の見える丘公園の南側に立つ。夏目漱石、川端康成、中島敦、谷崎潤一郎など、神奈川県にゆかりの深い日本近代文学者に関連する各種資料を収集、保存、展示している。所蔵資料は120万点を超えており、それらのデータベースも非常に充実している。  常設展「神奈川の風光と文学」では、横浜、川崎、県央・県西、三浦・湘南、鎌倉の5地域ご...

三溪園の写真

写真提供:公益財団法人 三溪園保勝会

三溪園 (神奈川県 横浜市 )

明治時代末から大正時代にかけて製糸・生糸貿易で財をなした横浜の実業家 原三溪(本名 富太郎)氏の本邸であった日本庭園で、園内は1906(明治39)年から一般公開されている外苑と、原家が私庭として使用していた内苑とからなる。三之谷と呼ばれる谷あいに、自然の起伏を生かして造られ、その敷地面積は約17万m2。京都や鎌倉など...

横浜ベイブリッジの写真

写真提供:首都高速道路株式会社

横浜ベイブリッジ (神奈川県 横浜市 )

横浜港の大黒ふ頭と本牧ふ頭を結ぶ横浜港横断橋で、全長860mの斜張橋*。横浜港の国際港としての機能強化を目的に、港湾物流の一端を担う輸送路として1989(平成元)年に開通した。橋は上下2層に分かれており、上層には首都高速湾岸線、下層には国道357号が通っている。

神奈川県立三ツ池公園のサクラの写真

写真提供:三ツ池公園

神奈川県立三ツ池公園のサクラ (神奈川県 横浜市 )

3つの池を中心に自然の起伏を利用した公園で、面積約30ha。江戸時代には灌漑用水として使われていた。園内は百樹の森と呼ばれるほど樹木が多く、春はサクラ、夏は新緑、秋は紅葉が楽しめる。木々の葉が落ちる冬には、3つの池に集まる冬鳥の観察が楽しめる。散策コースが整備されているほか、アスレチック、プール、野球場などの施設もある。