関川村は、新潟県の北部、荒川上流の関川盆地に位置し、飯豊連峰、朝日連峰などに囲まれている。村上市、胎内市、山形県小国町に接する。盆地の東西をJR米坂線と国道113号(米沢街道)が通じ、南北に290号が走る。
 基幹産業は農業で、米、しいたけを産し、肉豚、地鶏などが育てられている。
 米坂線の沿線にはえちごせきかわ温泉郷(おんせんごう)と呼ばれる湯沢、高瀬、雲母、鷹ノ巣、桂の関の温泉地が並ぶ。盆地の中心をなす下関地区は米沢街道の宿場町として盛えた。その下関地区にある豪農・豪商の館で、江戸時代のたたずまいを残している「渡邉邸」は国の重要文化財に、同庭園は名勝に指定されている。荒川支流の大石川には大石ダムがあり、湖畔は大石公園などが整備されている。

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渡邉邸の写真

渡邉邸 (新潟県 関川村 )

JR米坂線越後下関駅の東、旧米沢街道沿いにある。渡邉家初代は村上藩士で郡奉行を務めたが、1667(寛文7)年に隠居して現在地に転居した。二代目は廻船業や酒造業で財を成し、新田開発をするなど大地主に発展していった。三代目は、1726(享保11)年以降、財政難に苦しんでいた米沢藩への融資を幕末まで続け、その額は10万両を超えた。その功...