弥彦村は、新潟県のほぼ中央部の日本海側にあり、新潟市、燕市、長岡市に接する。弥彦山を隔てて日本海に臨み、西川の左岸に沿い西方一帯の地は山岳平行し南北に走り、東方は平原地帯が多く、平野部に井田丘陵が南北に細長く緩やかに延び、高低の方向は西方から東方に次第に傾斜している。
 弥彦山麓に位置する越後一宮弥彦神社の門前町である。JR弥彦線が通じる。
 古く神代の時代、天照大神の曾孫の天香山命が、日本海を渡り、弥彦山西側にあたる野積海岸(現長岡市)に上陸され、住民に海水から塩を作る方法や、網や釣針を使った漁法を教え、その後この弥彦の地に鎮座され、農耕技術など様々な産業の基礎を授けたと伝えられている。命の去った後も、その子孫六代にわたって越後文化の基礎が作り上げられていったことから、天香山命をご祭神としている越後一の宮「彌彦神社」は、万葉の昔から「おやひこさま」の愛称で広く民衆から愛され、崇拝されてきた。故に弥彦村は「越後文化発祥の地」と言われ、彌彦神社の門前町として、また北国街道の宿場町として人々が行きかい、賑わいのある町として栄えてきた。
 弥彦神社は『延喜式』に越後唯一の名神大社と記され、旧国幣中社である。春秋の大祭、7月の灯籠神事などで賑わい、特に元旦の二年参りと秋の菊祭りには人出が多い。境内末社の十柱神社社殿や志田大太刀、大鉄鉢(仏餉鉢)は国の重要文化財に、灯籠おしと舞楽は国の重要無形民俗文化財に指定されている。

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彌彦神社の写真

写真提供:彌彦神社

彌彦神社 (新潟県 弥彦村 )

弥彦山の東麓に鎮座している越後一ノ宮である。神武天皇の命を受けて野積浜に上陸し、人々に製塩や漁労・農業技術を教えたと言われる、「産業の神様」である天照大神の曽孫天香山命が祭神である。  弥彦山頂には、天香山命と妃神熟穂屋姫命(ひめがみうましほやひめのみこと)を祀った御神廟(奥宮)がある。彌彦神社は古くから「おやひこ...