鬼北町は、愛媛県の西南部に位置し、南は松野町、西は宇和島市、北は西予市、東は高知県に接する。県境に地蔵山、霧立山、高研山、南部に戸祇御前山等がそびえる。四万十川の支流広見川、および同川に注ぎ込む三間川等の支川がいく筋も流れる。四方を四国山地に囲まれた盆地で、総面積の 85%近くを森林が占めている。
 国道197号、320号、381号、441号が通る。南西部にはJR予土線が通る。
 米作のほか野菜やユズなどの果樹、クリ・シイタケの栽培、酪農、畜産、キジの飼育も行われている。清流広見川はアユ、ウナギ、モクズガニなどの宝庫である。
 南西部にあたる奈良川上流の成川渓谷は足摺宇和海国立公園に含まれ、休養センターや高月温泉がある。四万十川の支流流域には棚田をはじめとする起伏に富んだ田園風景が広がる。広見川東岸の岩谷遺跡は縄文後期の遺跡で配石遺構も出土している。

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