砥部町は、愛媛県中央部に位置する。北は重信川を隔てて松山市、西は松前町、 伊予市、東は久万高原町、南は内子町と接している。中央を重信川に注ぐ砥部川、肱川の支流である玉谷川が流れる。南部が北ケ森、三郷の辻等の高峰に囲まれた山間地域で、南に向かうにつれ標高が高くなる。奈良時代から砥石生産が盛んで砥部の地名もそれに由来する。
 国道33号と379号が通じ、松山自動車道の松山インターチェンジが近い。
 農地の大部分は樹園地でミカン栽培が盛ん。山間地帯ではスギ、ヒノキの生産のほか、ブドウやクリの栽培、高原野菜や自然薯の栽培が盛ん。江戸時代以降焼き物の町として名をなし、上尾峠一帯では砥部焼の原料となる陶石採掘が行われ、瀬戸、多治見等へも出荷されている。砥部焼は国の伝統工芸品、県の無形民俗文化財に指定されており、町内には100余りの窯元がある。
 砥部川中流の岩谷口にある砥部衝上断層は国指定天然記念物。西日本屈指の規模を誇る「県立とべ動物園」、遊びと創造のシンボル「えひめこどもの城」、陶芸創作館、砥部焼伝統産業会館等がある。仙波渓谷や、伊予の西石鎚とも呼ばれる権現山などの景勝地もあり、初夏には川沿いで天然の源氏ホタルが乱舞する。

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愛媛県立とべ動物園の写真

写真提供:愛媛県立とべ動物園

愛媛県立とべ動物園 (愛媛県 砥部町 )

愛媛県立とべ動物園は1988(昭和63)年に開園し、年間入園者数約45万人に上り、西日本有数の動物種を誇っている。自然の地形を有効に活用するとともに、獣舎配置と近代的な設備を取り入れ、11haの広大な敷地に148種633点(2022年12月末時点)の動物が地理学、分類学、行動学に基づきバランス良く飼育されている。  園内は、ストリート(ゾー...