石井町は、県東部に位置し、東は徳島市、西は吉野川市、南は神山町、北は吉野川を境として上板町と接する。
 町の中央に吉野川に注ぐ飯尾川が湾曲しながら東流するほか、渡内川、江川、神宮入江川などの河川が流れる。広大で豊かな田園地帯が形成されている。平地及び標高200m前後のなだらかな山地や丘陵地からなり、全面積の約65%が農耕地で林野は少ない。 JR徳島線と国道192号が並行して東西に走る。
 産業は、近年、桑園から水田へと変わり、近郊農業地帯として、ダイコン、ニンニクの産も多い。高原地区は乳牛飼育が盛んで食料品工場もある。
 石井廃寺跡は出土瓦などから奈良時代前期の建立とされ、阿波国分尼寺跡は国指定史跡、藍商の全盛期がしのばれる田中家住宅は国指定重要文化財。この他、野鳥の森、地震観測所(京都大学防災研究所地震予知徳島観測所)、徳島県農業大学校があり、2003(平成15)年には運動施設の充実した飯尾川公園いしいドームが完成した。

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吉野川(下流域)の写真

吉野川(下流域) (徳島県 吉野川市 / 徳島県 石井町 / 徳島県 上板町 )

愛媛県と高知県に頂をもつ瓶ケ森(1,897m)より湧き出て、高知県の白猪谷を最源流とし、徳島県内にはいると、大歩危小歩危の渓谷で四国山地を横断し、三好市池田町で中央構造線*に突き当たり、川は直角に東へ向きを変えて、河口まで流れ、紀伊水道に注ぐ。全長194km、川幅最長部は2,380m。日本三大暴れ川の一つとして、坂東太郎(利根川)、...