東みよし町は、県北西部、四国のほぼ中央部に位置し、北は香川県三豊市、まんのう町、東はつるぎ町、西・南は三好市と接している。
 北は讃岐山脈、南は四国山地に囲まれ、中央を吉野川が東流する。吉野川の北側が旧三野町、南側が旧三加茂町で、両地域は三三大橋で結ばれている。町域の大部分は山地で、吉野川流域に市街地や耕地が開けている。
 吉野川沿いにJR徳島線と国道192号が並行して走り、さらに徳島自動車道も通り、吉野川サービスエリアにETC専用のスマートICがある。
 かつては讃岐(香川県)側と結び付きが強く、讃岐からの物資の流入や讃岐へ水田耕作のために借耕牛が入るなどしていた。祖谷地方に通ずる道もつくられ、物資の交流が行われていた。
 主産業は農業で、米作のほか、サツマイモ、豆類や、高冷地蔬菜のハクサイ、レタス、ダイコンを栽培、シイタケ、クリ、ミツマタなどの林産物もある。
 長善寺の絹本著色文殊菩薩像、絹本著色金剛薩埵像は国の重要文化財。「加茂の大クス」は国の特別天然記念物に指定されている。また、縄文時代を中心とする加茂谷川岩陰遺跡群(県史跡)、前方後円墳の丹田(たんだ)古墳(国史跡)の他、白鳳期の瓦を出土した金丸廃寺がある。

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加茂の大クスの写真

加茂の大クス (徳島県 東みよし町 )

JR徳島線阿波加茂(あわかも)駅の北東780mほど、周辺が水田と芝生園地のところにある。樹齢は源平の時代からの約1000年と推定されているが、昭和に入って、周辺の宅地開発や農地開発により樹勢が低下。落雷や風雨により、大枝の欠損もあり、1970(昭和45)年頃から住民による保護対策が始まる。その結果、樹勢は回復し、すばらしい枝張りや...