上板町は、県北東部、吉野川平野の中北部に位置し、南は吉野川を境に石井町、北は讃岐山脈を隔てて香川県東かがわ市と接している。
 北部は讃岐山脈の斜面にあたり、山麓は泉谷川の扇状地、南部は吉野川旧流路の沖積地である。沖積地を東西に撫養街道が走る。徳島自動車道が町の中央部を通る。
 江戸時代から藍作と扇状地のサトウキビ栽培、精糖業があり、「阿波和三盆」として現在も和菓子用に京都に出荷しており、「阿波和三盆糖」や「阿波藍」は伝統文化として現在も継承されている。
 基幹産業は農業で、ブロッコリーやニンジンなどの野菜栽培、柿や桃などの果樹生産が行われている他、畜産も行われている。
 松島地区の県畜産研究所構内にはサクラが千数百本植えられ、松島千本桜として知られている。乳保神社のイチョウ(国指定天然記念物)は授乳の神木として信仰が厚く、紅葉も美しい。泉谷川では夏にホタルの乱舞が楽しめる。江戸時代に和泉寺から大山寺を結ぶ参拝道に33体の観音像を建立した「観音道」が観音道保存会により整備され、心洗われる癒やされる参拝道として注目を浴び、年2回、観音道ウォーキング大会も開催されている。四国霊場安楽寺や四国別格霊場大山寺があり、毎年8月20日には安楽寺盆踊り、冬は大山寺での力持ち大会などが行われている。

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吉野川(下流域)の写真

吉野川(下流域) (徳島県 吉野川市 / 徳島県 石井町 / 徳島県 上板町 )

愛媛県と高知県に頂をもつ瓶ケ森(1,897m)より湧き出て、高知県の白猪谷を最源流とし、徳島県内にはいると、大歩危小歩危の渓谷で四国山地を横断し、三好市池田町で中央構造線*に突き当たり、川は直角に東へ向きを変えて、河口まで流れ、紀伊水道に注ぐ。全長194km、川幅最長部は2,380m。日本三大暴れ川の一つとして、坂東太郎(利根川)、...