東根市は、山形県の中央部、村山盆地に位置し、東は宮城県仙台市、南は山形市・天童市に隣接している。市域の東半を占める奥羽山脈の山々に源を発する白水川、乱川などが形成した乱川扇状地上に主要集落が分布する。
 国道13号、48号、287号が通り、山形新幹線さくらんぼ東根駅や山形空港が所在するなど県内交通の要衝にあり、先端技術産業が集積する産業都市でもある。
 中世には小田島荘が開かれ、城郭も築かれたが、近世には天領と山形藩、長瀞藩領の錯綜した支配を受けた。近世から明治初期にかけて開墾の進んだ乱川扇状地は、リンゴやサクランボ、洋ナシのラ・フランスなどの果樹栽培地帯で、江戸時代からの葉タバコ生産も行われている。
 山形空港に近い大森工業団地や山形臨空工業団地への工場誘致も進み、農工一体の田園都市を目ざしている。
 東部は御所山県立自然公園の一部で、国道13号沿いには明治末期に開湯した東根温泉があり、東根城跡の特別天然記念物の大ケヤキは日本最大級で推定樹齢1500年以上ともいわれている。

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東根の大ケヤキの写真

東根の大ケヤキ (山形県 東根市 )

JR奥羽本線東根駅から東に2km、小田島城跡、現在の東根小学校校庭にある。小田島城築城の正平年間(1346~1370年)にはすでに生い茂っていたといわれ、樹高約28m、根まわりは約16mもある。樹勢も良好で、葉は繁茂し、幹は一部空洞化しているもののしっかりと太く、根も大地をしっかりとつかんでいる。推定樹齢1500年以上ともいわれている。