朝日町は、山形県中央部に位置し、北は西川町、大江町、東は山辺町、南は白鷹町、長井市、小国町に接する。南西部一帯を朝日山地、東部を白鷹丘陵に囲まれ、その間を最上川が五百川峡谷を形成して北流する。国立公園をはじめとする原生林野が町土の73%ほどを占める。
 国道287号が最上川に併走する。
 藩政時代は庄内松山藩左沢(あてらざわ)領として酒井氏の支配を受け、全国有数の青苧(あおそ)の特産地であった。明治以降は養蚕農家が多かったが、現在はリンゴ、ブドウなどの果樹栽培が盛んで、ワイン工場も立地している。内陸型で寒暖の差が大きい気候を活かして、最上川沿いの河岸段丘を利用し栽培されているりんごは、日本一の品質を誇っている。
 南西部は、朝日連峰の大朝日岳や小朝日岳、そして南東部は白鷹山地に囲まれており、ブナ原生林などの豊かな自然資源に恵まれている。最上川本川唯一の上郷ダム、国指定名勝大沼の浮島、江戸中期の大庄屋佐竹家住宅(国指定重要文化財)などがある。

観光資源一覧

朝日連峰の写真

写真提供:朝日町役場

朝日連峰 (山形県 朝日町 )

朝日連峰は、山形・新潟の県境に大朝日岳(1,871m)を主峰として、南北60km、東西30kmにわたって標高1,500m以上の山並み*が連なり、地質的には花崗岩と中古生層から成る褶曲山塊だ。周氷河地形や雪食地形*が見られ、大朝日岳の主稜線の東西で地形が大きく異なる非対称山稜を形成している。多雪地帯で植生は森林帯と高山帯の中間となる亜高...