大石田町は、山形県中央部、尾花沢盆地の西部に位置し、東は尾花沢市、南は村山市、西は舟形町に接する。町域の東半は最上川が北西流して沖積地が開け、西半は出羽山地の葉山山麓一帯を占める。
 JR奥羽本線が通じ、山形新幹線も大石田駅に停車する。
 最上川三難所(碁点・三河瀬・隼)の下流にある大石田は、陸路と水路の接点という地の利から、町の中心部はかつて「大石田河岸」とよばれ、1792(寛政4)年には幕府の川船役所が設置されるなど、奥羽本線の開通(1901(明治34)年)まで県内の流通経済の一大中心地として繁栄した。舟運衰退後は、水稲、酪農が主産業であり、近年ではソバ栽培が盛んである。
 最上川沿いには、舟運文化を偲ばせる白い塀を描いた特殊堤防が作られているほか、旧家には蔵や江戸時代から伝わるお雛様などが残り、今も当時の名残をとどめている。
 元禄年間(1688~1704年)に松尾芭蕉が訪れ、その足跡を追って正岡子規や齋藤茂吉などの文人が、また、金山平三や小松均ら多くの画家が足を運んでいる。

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