日向市は、宮崎県の北東部にあり、北は門川町、西は美郷町、南は都農町、木城町に接している。尾鈴山系を南に、日向灘を東に望み、市西部の東郷町域から美々津・幸脇地区を耳川が貫流している。海岸部は日豊海岸国定公園の南端に位置し、リアス式海岸と白砂青松の砂浜が織りなす海岸線は見事な景観を呈する。
 JR日豊本線、国道10号、327号、446号、東九州自動車道が通り、日向インターチェンジがある。
 江戸時代は大部分が天領で、日田代官所(大分県)の下で手代所が富高に置かれ、日向一円の天領を支配した。細島は日向街道から海路で大阪に向かう参勤交代路の港としても利用された。現在は重要港湾として商工業港の役割を果たしている。
 1964(昭和39)年には新産業都市の指定を受け、以来、宮崎県における産業開発の拠点として重要な役割を担い、港湾工業都市として発展を続けている。
 南部の美々津地区には江戸時代の古い街並みが残り、重要伝統的建造物群保存地区に選定され、日向市歴史民俗資料館がある。妙国寺庭園は国の名勝に選定されている。
 特産品には蛤の殻でつくる碁石(白)、木酢(きす)の平兵衛酢(へべす)などがある。

観光資源一覧

美々津の町並みの写真

美々津の町並み (宮崎県 日向市 )

耳川(みみかわ)の河口に立地する美々津。江戸期には高鍋藩の商業港として発展し、幕末から明治、大正期にかけては廻船業で栄え、町には今も多くの廻船問屋であった建物が残っている。京都や大阪の町家造を取り入れた建物には、虫籠窓や京格子、通り庭風の土間がある。河口付近にある港から三本の主道路が南に貫き、それらを繋ぐように「ツ...