日之影町は、宮崎県の最北山間部に位置し、東は延岡市に接し、西は高千穂町、南は美郷町、諸塚村、北は大分県豊後大野市及び佐伯市に接する。町土の約9割が山林となっている。
 五ヶ瀬川が町の中央部を東西に貫流し、その支流の日之影川が町の北部を東西に二分して流れ、大小の河川が周囲の深山からこの二つの川に山を削って流れ込み、深いV字形の渓谷を形成している。これらの河川の両岸の断崖の上部に階段状に耕地が拓かれ、その耕地を中心に大小多数の集落が形成されている。
 道路は国道218号が町内を東西に横切り、県道が南北に縦断し、それに広域林道や町道がつながっている。
 基幹産業は農林業で、水稲、畜産を基本に果樹、花卉、野菜、椎茸、林業生産等を組み合わせた複合経営が中心である。
 峻険な山岳と大小の河川が生み出す景観は美しく、国の天然記念物に指定される七折鍾乳洞もある。大分県境の一部は祖母傾(そぼかたむき)国定公園区域にも指定されている。
 2006(平成18)年4月に国内初の森林セラピー基地に、2015(平成27)年12月には「世界農業遺産高千穂郷・椎葉山地域(高千穂町、五ヶ瀬町、日之影町、椎葉村、諸塚村)」に認定、2017(平成29)年6月には「祖母・傾・大崩ユネスコエコパーク(宮崎県延岡市、高千穂町、日之影町、大分県竹田市、豊後大野市、佐伯市)」に登録されている。

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