小林市は、南九州の中央部、宮崎県の南西部に位置し、北部は西米良村、熊本県多良木町、あさぎり町、東部は綾町、宮崎市、南部は高原町、都城市、鹿児島県霧島市、西部はえびの市と接している。
 北から東は九州山地、南は夷守岳(ひなもりだけ)、韓国岳、新燃岳、高千穂峰がそびえる。北東部は大淀川支流の綾北川や綾南川の源流地帯。市域はシラス台地が広く分布し、岩瀬川(大淀川支流)及びその支流、石氷川、辻ノ堂川により、開析されている。市街地は小林盆地に位置する。
 JR吉都線、国道221号、265号、268号が通じ、えびのジャンクション(えびの市)で九州自動車道から分岐した宮崎自動車道が市域を横断し、宮崎市に至る。
 古くは夷守とよばれる辺境守備の地で、中世は島津荘真幸院(しまづのしょうまさきいん)に属した。近世は薩摩藩領の要地として地頭が置かれた。
 シラス台地上は霧島火山灰に覆われ、畑作や牧畜が中心的産業である。特に乳牛、肉用牛の飼育頭数は県内の上位に位置する。メロン、シイタケ栽培なども盛んである。
 霧島観光の宮崎県側の入口にあたり、県道が標高1,200mのえびの高原に通じている。 花の名所の生駒高原や夷守台、コイ、ニジマス料理で知られ、淡水魚展示館のある出(いで)の山公園などがある。
 2010(平成22)年9月には、霧島ジオパーク(宮崎県都城市、高原町、小林市、えびの市、鹿児島県霧島市、曽於市、湧水町)が、日本ジオパークに認定されている。また、2012(平成24)年7月には、ユネスコの「綾ユネスコエコパーク(小林市、西都市、綾町、国富町、西米良村)」にも登録されている。

観光資源一覧

霧島山の写真

霧島山 (宮崎県 えびの市 / 宮崎県 小林市 / 宮崎県 都城市 / 鹿児島県 霧島市 )

宮崎県と鹿児島県にかけて広がり、最高峰は標高1,700mの韓国岳(からくにだけ)。獅子戸岳(ししこだけ)、新燃岳(しんもえだけ)、中岳(なかだけ)、高千穂峰(たかちほのみね)、白鳥山(しらとりやま)、甑岳(こしきだけ)など20以上の山からなる火山群の総称である。やわらかな山容に神秘的な火口湖を複数抱いているのも特徴で、大浪...