行田市は、埼玉県の北東部に位置し、北は群馬県千代田町、明和町に接する。利根川と荒川に挟まれた肥沃な沖積地で、平坦な地形が広がっている。
 中心の忍は15世紀末、成田親泰が忍城を築き、その城下町として発達した。寛永年間以来、行田たびの産地として知られたが、近年は減少し、衣服、靴下などの生産に変わった。1960(昭和35)年代以降は精密機器、輸送用機器、金属などの工業が盛んである。
 農業では、現在でも米、麦、野菜が多く栽培されている。
 南東部の埼玉古墳群(史跡)一帯は、1969(昭和44)年、「さきたま風土記の丘」として整備された。北部の須加には利根川から東京都などへ送る上水道用水を取水する利根大堰がある。
 主要な観光資源は、「さきたま古墳公園」、「忍城址」、「水城公園」、「古代蓮の里」、「足袋蔵」などである。

観光資源一覧

さきたま古墳公園の写真

さきたま古墳公園 (埼玉県 行田市 )

市の南東部、県名発祥の地に所在する古墳群。二子山*・鉄砲山・稲荷山古墳など8基の前方後円墳と1基の円墳、日本最大級の円墳である丸墓山古墳*、方墳の戸場口山古墳などの総称。もとは近辺に多数の小円墳があったことが確認されており、関東地方でも有数の古墳群といえる。これらは武蔵国造の一族の墳墓と考えられている。  稲荷山古墳...