蕨市は、埼玉県の南部に位置する。地形はほとんど平坦で、地質は川口低地と呼ばれる湿地帯である。
 まちの歴史は古く、江戸時代には中山道の板橋に続く第2番目の宿場町として栄えた。江戸時代末期から明治時代にかけて、綿織物(双子織)の生産中心地として名をはせ、全国から織物の買い継ぎ商が集まるようになった。
 昭和30年から40年代前半にかけ、首都圏への近接性に加え、鉄道輸送力の強化や道路網の整備などにより、人口が急増し、急速に都市化が進んだ。蕨工業団地には、車両、機械などの大工場が進出している。
 見どころとしては、蕨市の総鎮守として崇敬される「和樂備神社」や、南北朝時代の「蕨城跡」などがある。また、毎年8月に開催される、鮮やかな七夕飾りが特徴的な「わらび機まつり」には、多くの見物客が訪れる。

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