熊谷市は、埼玉県の北部に位置し、北は群馬県太田市、大泉町、千代田町に接する。市域の大半は平坦な地形で、西部は櫛挽台地、南部は江南台地及び比企丘陵の一部となっており、畑や平地林に覆われている。また、南部には荒川、北部には利根川が流れている。
 江戸時代は中山道の宿場町、秩父札所へ通じる秩父往還の分岐点、荒川水運の河港として発展した。明治以後は製糸業の中心地、さらに商業都市へと発展した。1960(昭和35)年代以降、セメント、金属、製紙、精密機械などの工場が立地し、工業都市としての一面を併せ持つようになった。
 農業では、米、ムギ、野菜などの栽培が行われる。
 「熊谷桜堤」では、約2kmに渡って約500本のソメイヨシノと菜の花が咲き誇る。日本三大聖天のひとつで縁結びの神様としても信仰されている「妻沼聖天山」は、埼玉県内唯一の国宝建造物である。八坂神社例大祭の「熊谷うちわ祭(7月)」には、多くの見物客が訪れる。

観光資源一覧

熊谷うちわ祭の写真

熊谷うちわ祭 (埼玉県 熊谷市 )

「熊谷うちわ祭」は、八坂神社の祭礼で、京都八坂神社の「祇園祭」の流れを受け、江戸中期(1750年頃)より始まったとされる。  7月20日から22日の3日間であるが、それぞれ違った催しになる。鉦と太鼓の音も勇ましい熊谷囃子を奏でながら豪華な 12 台の山車と屋台が中心市街地を巡行し、20日には神輿の渡御がある。22日の夜には、全町12台...

妻沼聖天山歓喜院の写真

写真提供:妻沼聖天山歓喜院

妻沼聖天山歓喜院 (埼玉県 熊谷市 )

熊谷市の真北、妻沼集落の北西にある。『源平盛衰記』や歌舞伎の『実盛』物語で知られる斎藤実盛が、 1179(治承3)年に聖天堂を創建したのに始まり、次いで実盛の次男実長(阿請房良応)が別に歓喜院を開山したという。明治初年、一山すべて歓喜院所属となったが、中心は聖天堂である。  聖天堂の本尊大聖歓喜天は弘法大師が唐より仏法の...