小鹿野町は、埼玉県の北西部、秩父山岳地帯のほぼ中央に位置し、北西は群馬県神流町、上野村に接する。西部は急峻な山間地で、東部に平坦地が開けている。総面積の83%は山林が占め、河川は河岸段丘もしくはV字渓谷をなしている。
 西部の両神山一帯は秩父多摩甲斐国立公園および両神県立自然公園に、北西部の山岳地帯は西秩父県立自然公園に属する。
 秩父盆地の中心地の一つで、江戸時代には中山道の裏街道の宿場町、市場町として栄えた。農業では、キュウリやナスをはじめ、様々な野菜が栽培されている。
 日本百名山の「両神山」、「丸神の滝」、「毘沙門水」のほか、秩父を代表する大露頭の「ようばけ」などがある。春(カタクリ、ハナモモ)夏(ハナショウブ)秋(ダリア)冬(セツブンソウ、ロウバイ)四季折々の花々を楽しめる。冬期、尾ノ内沢から水をひいて作った氷柱「尾ノ内百景氷柱」は新たな見どころとなっている。
 江戸の影響を受けながら独自の文化が育まれ、特に「町中が役者」と言われ、200年以上の伝統を持ち、役者から裏方まですべてを住民の手で行う全国的に珍しい地芝居「小鹿野歌舞伎」は高い評価を受けている。

観光資源一覧

両神山の写真

両神山 (埼玉県 小鹿野町 )

標高1,724m。深田久弥選定の日本百名山の一つ。平らな山稜をつなぐ秩父の山々のなかで、ギザギザの特色ある岩稜を刻むこの山は遠くからでも一目でわかる。  古く日本武尊(やまとたけるのみこと)*が足跡をしるし、役行者も登山したと伝わり、修験の山としても信仰されおり、以前は白装束、手甲脚絆で登る信者も多かった。伊弉諾・伊弉再...

尾ノ内百景氷柱の写真

写真提供:西秩父商工会

尾ノ内百景氷柱 (埼玉県 小鹿野町 )

水を引いてホースで散水し人工的につくられた、高さ約50m、周囲約250mの氷柱。吊り橋からは間近に氷柱を見ることができる。開催期間は1月初旬から2月下旬。期間中、日没後のライトアップを実施する日もある。