吉見町は、埼玉県のほぼ中央に位置する。町の大部分は平野部で、東部に荒川、南西部に市野川が流れ、肥沃な穀倉地帯となっている。
 東部は荒川沖積地で米作が行われ、イチゴの特産地でもある。西部は比企丘陵で、近郊野菜栽培が行われる。近年、丘陵部に工業団地や住宅団地が建設され、都市化が進んでいる。
 西部丘陵地一帯は県立比企丘陵自然公園に指定されており、「吉見百穴」や八丁湖周辺に散在する「黒岩横穴墓群」などは、古墳時代を代表する貴重な史跡として注目されている。

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吉見百穴の写真

写真提供:吉見町役場

吉見百穴 (埼玉県 吉見町 )

東松山市との境界付近は凝灰岩質砂岩の丘陵で、白い岩肌にたくさんある横穴が、まるで蜂ノ巣のような奇観を呈する。江戸時代には十数個が開口し、不思議な存在であった。  吉見百穴には横穴住居説をめぐる激しい論争の歴史がある。オーストリア公使シーボルトの視察以来有名になり、1887(明治 20)年には当時の東京帝国大学生坪井正五郎ら...